お披露目で「さよなら」を歌われた話

３Dお披露目の最後に歌った唯一のライブ曲。
原曲を聞いてその曲がどんな意味なのかを知ってからずっと囚われている。
きっとそれは彼がここから去る時に再び思い出すのだろう。

３Dお披露目に込められた想い

にじさんじのVOLTACTIONというユニットに四季凪アキラというライバーがいる。

今年2023年5月に同期のメンバーたちと一緒に3Dお披露目リレーがあった。
4週間連続のお披露目リレーのトップバッターを勤めたのが四季凪アキラだった。

３Dお披露目の内容

冒頭にいきなりデビルマンの歌が始まり、出番が3秒くらいの跳び箱のレンタルに数万かけ、ギャグ顔の披露や原作リスペクトの高い出落ち…出だしだった。

スパチャはBL本となり上から降ってきた（彼は腐男子）

箱の中身を当てるゲーム・BL百人一首（詩子お姉さんの解説つき）・ダンスチャレンジ・走りながらクイズを解くといった身体の張った内容が盛りだくさんだった。
企画屋であり、人を笑わせたいという彼の想いが詰まったお披露目内容になっていた。

ラストにライブ

企画を詰め込みまくって（よく全部やったな…っていうくらいやることが多いし、ゲストも多かった）みんなを楽しませるために色々仕込んでたんだなぁ…っていうのを実感したお披露目だった。

そして最後の最後にライブがきた。
あまり歌が得意ではないという彼が歌うのが少し意外だった。
私はここ10年くらい、一般的なカルチャーから離れていた事もあって音楽には特に疎く、知らない曲だった

ライブを聞いている時は歌と歌い方がとても合っていて、彼が好きだと言ってた曲を歌えて良かったね～の気持ちで聞いていた。
なんとなく歌詞も彼に合うような…とぼんやりと思っていた。

原曲のMVを見て知ったこの曲の意味

この曲の歌詞ってどういう意味があるんだろう？という興味から原曲のMVを見てみた。
音楽CDを聞いていた男性がそれをいきなり壊すところから始まった。おや？ちょっと不穏じゃない？？？？最初は楽しそうに聞いてたのにいきなり憤慨している？？
その後を見てみると好きな歌姫のストーカーをするくらいのめり込んでいた男性視点のMVだった。なかなかな題材ですねこの曲。
応援していた歌姫がステージ上から去り、彼はどこにもぶつけられない憤りを抱えていた。そんなイメージを持った。

改めて歌詞を聞いたらトンデモナイ内容だった

歌姫の嘆きに気づかなかったんだ…っていう話
多分、本人はこの曲が好きで歌ったんだろうな…とは思うんだけど、今の彼の状態に当てはめるとわりとトンデモナイな…と感じた。

彼はすでに、ステージ上に上がる『歌姫』と同じ状態になっている。
その場合「泣いている歌姫に気づかなかった」のは私達リスナーということになる。

えっ…結構すごくないですか？？？？
お披露目でステージ上から去る曲歌われる事ある！？？？
この舞台って一番最高潮なステージじゃん？？？
そこからさよならって歌われたの！？？？

単純に好きな曲なんだろうな

元々はにじさんじオタクくん出身なので、多分気持ち的には『ファン視点からステージ上にあがった』という感じの方が強いのだろう。
前はファン側で聞いていたのだと思う。
あと、単純に歌いたかったアーティストさんの好きな曲を選んだんだろうな…という風に感じた。
あんまり深い意味はないんだと思う。

それでもお披露目で歌われた曲の原曲MVで受けた衝撃は大きかった。
いつかは彼も舞台から去る日が来るのだろう。
その時にこの曲を思い出して、彼の嘆きに気づかなかったと後悔する事にならないと良いな。
なったら、あまりにもフラグ回収すぎる。

なんて曲をお披露目で歌ってくれたんだ…
晴れの舞台で歌われたライブ曲がまさか、さよならの曲だったなんて
そういうギャップがたまらなく好きなので（明るい曲だけど歌詞は暗いのとか）しばらくは思い出すたびにしんどい気持ちを抱えている。

は～～～～～最高じゃないか…