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キジバトの羽干し

10月。

家の窓から庭を眺めると仲良し夫妻のキジバトをよく見かける。

ある日、二羽が仲良くご飯をついばんていたところ、いきなり片方がうずくまり、ひっくり返って羽根を広げている……。私は心配になって青ざめ、どうしようと思ったけれど、もう片方は素知らぬ顔で、まだムシャムシャやっている。

しばらく見ていると、倒れ込んだハトは、羽根を「ううう~ん」とゆっくり伸ばして、なんだか気持ちよさそうな雰囲気。無防備にも腹まで見せている。なんとなくピンク。

これは……もしや、日向ぼっこ。

そんなことするのか、と思い調べてみたら、よくある「羽干し」という行動の模様。ダニなどの寄生虫を退治する健康維持のための時間らしい。なるほど。

コロナ禍で外出機会もめっきり減ってしまった私にとって、ハトを見、ハトを思い、そしてハトについて調べるひとときが、心の健康維持のための時間になっている。



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