終わりと始まりの間
いよいよ今日で10月も終わりですね。
ハロウィーンではあるのですが、これ、クリスマスイブと同じで、日が暮れてからがハロウィーンなので、日中である現在はまだハロウィーンではございません正確には。
古代の人の感覚は「日が暮れたらその日は終わり」であり、つまり「日が暮れたら次の日が始まっている」のですね。
というか、正確には「次の日の始まり(夜明け)に向けての待機期間」の感覚なのかな。
10月31日の日没〜夜は日付で言うならすでに「11月1日」、ただし、夜が明けてはいないので車でいえばアイドリング状態。
今日と明日の境目、ある意味、どちらつかずの時間帯なのかもしれません。
そういう隙間のような、曖昧な時間帯だからこそ、この世と異界との境界も曖昧になるという感覚だったのかもしれませんね。
日が暮れるまでは10月31日であり、11月1日ではない。
日が暮れたら11月1日に向けた待機時間に入って、これがハロウィーン、と。
調べれば調べるほど、いろんなものが芋づる式に出てくるところが面白いです、ハロウィーン。
明るい話題も、残酷すぎて思わず真顔になるような話も、ハロウィーンを巡ってはたくさん出てきます。
ほんと、真面目にやったら本1冊は軽く書けるんじゃないかなこれ。
相当、地域も時間(時代)もジャンルも広範囲なことになるので、1冊の本としてはちょっとまとまりがつかない感じになるかもしれませんが。
ということで、劇的な何かが起こるわけじゃなく、「ハロウィーンてなんだろね〜」とのんびり思う、そんな時間にしていただければいいなと思い、ひさびさ、note の小説部屋にて更新いたしましたので、お時間ありましたらお付き合いいだければと思います。
おやすみ前、のんびり過ごす時間帯に、眠りを邪魔しない温かなお飲み物とご一緒にでも😊
タイトルが安直すぎるので、もうちょっと考えたかったんですが、時間ぎれとなってしまいました。
でも、調べていたらドルイド教も出てくるし、アイルランドの妖精も出てくるし、学生のときに泣かされた(笑)イェイツも出てくるし、ローマ帝国もキリスト教も出てくるしで、まあ賑やかなことでした。
そうやってひとつひとつを辿りながら、ブラッドベリはそれらをモチーフにしてさりげなく小さく織り込んでいることがあらためてわかって、楽しゅうございました。
ティモシーの妹の名前も、アイルランドの伝説からきているのかなあ、とか。
それにしても、ブラッドベリといえば「十月はたそがれの国」を思い出しますが、これ、原題は単に「The October Country」だけなんですね。
これを「たそがれの国」という邦題にしたセンスは素晴らしい、と思ってます。
1年の終わり、秋の終わり、冬の始まり、その間にある曖昧さ——物悲しさと美しさ、いろんなものがはっきり見えない、淡い世界。
そんなイメージを一言で湧き上がらせますね。
有名な Trick or Treat も、かつてのサウィン祭(ハロウィーンがクリスマスイブなら、クリスマスに相当するのがサウィン祭)では、日本のお盆同様、祖霊にお供え物をするのですが、同時に、「あんまり悪さはしないでくれ」という意味で、お化けたちにもお供え物をしたという、そんなことの名残なんだなあと思うとなかなか興味深いものがありました。
10月も終わっていきます。
今月も、お疲れ様でした。
来る11月はよき月となりますように。
筆で身を立てることを遠い目標にして蝸牛🐌よりもゆっくりですが、当社比で頑張っております☺️