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海から来ました。(エッセイ)

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エッセイと写真。
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2019年6月の記事一覧

マスターだかママだか

わたしは先生という人がすきだ。 言うことをうんうんと聞いて、後ろをついていけばいい存在は子ども心に頼もしく、大きな背を縮ませて目線を合わせてくれるさまは、自分も特別なのだと思わせてくれた。 先生という言葉からわたしが感じるのは、知性であり、強さだ。これまで出会ってきた先生の影響は大きいだろうな、と何年も会ってない先生を思い出す。 だから、自分が先生になるというのは、どうにもおかしな話だと思っている。 「エッセイなんて誰でも書けるよ!」 わたしは友人にそう言った。エッセイな

お説教

昼からなんとなく頭痛があった。我が家では具合が悪い人がいるときは小さな声で話すのが約束事になっている。頭が痛いと言うわたしのそばで双子が大声を出し、やめてねと言ってもふざけて大声を出したので、夫は双子を叱った。そして、叱った理由をお風呂で説明していた。あれは「お説教」だ。 夫は、子どもたちへのお説教がちょっと長い。3分以上平気で話す。だから途中子どもたちがおもちゃで遊び始めてしまうけど、それを注意しながらずっと話す。なんていうか、あんまり子どもを子どもと思ってないのかもしれ