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2021年3月7日 Hold Me in Your Heart,Hold You in My Heart

一番都合のいい映画館での公開は1週間限定とあったので予約可になり次第チケットの手配をした「松竹ブロードウェイシネマ『キンキーブーツ』」。
自分の席の位置を確認しようと今朝映画館の予約サイトを見ると「売り切れ」の文字。映画館でチケットが売り切れる、最近なかなか見ないよな、おんなじ思いでスクリーンに向き合う人がたくさんいるのかな、と天外者の公開当時のことが蘇る。


私が行った映画館には、ポスターもフライヤーも何にもなかった(少し前に訪れた時はデジタルサイネージに表示されていたけど)。時間が経つと消えていってしまう感熱紙のチケットだけが手元に残る今日の記録だ。儚いなぁ、でも、なぜかそれが正解なのかもしれないなという気持ちでチケットに印字された席に着く。


気高さとサービス精神の両方を持ち合わせたエンターテイナーであるローラと美しすぎるエンジェルズの面々。すっかり耳に馴染んだ音楽。
迫力のある身体から迫力のある歌が生み出される。舞台が狭く見える。実際目の当たりにしたら本当にシートに自分の身体が埋まってしまう位圧倒されるんだろうな。
そして、ローラのシルエットは見慣れたそれより一回り大きかったけど、手足の長さのバランスはおんなじ。むしろ首が長く頭が小さく全身のバランスのよさでは優ってる(舞台でどう映るかはまた別の話なのかもしれないけれど)。春馬くんの骨格の美しさは国境を越えている。

もう今更言っても仕方ないから言うまいとしてきたことが何度も何度も頭の中を支配する。目の前のスクリーンに映るエネルギーあふれるローラに魅了されているのに、YouTubeで見た映像と重なりつい瞼を閉じてしまう。いろんな場面で涙が溢れてしまったけど、舞台の上の笑顔と歌声とダンスから力強さと前向きになれる熱があふれ心を満たす。音楽に合わせ拍手しそうになる手を何度抑えただろう。 


雷に打たれたようと言っていた作品の素晴らしさ、やっと共有することができたことが嬉しい。
こうやって、姿で歌で台詞でダンスでフォーメーションで、観客を魅了するエンターテイメントの世界、そこに生きる覚悟をもった美しい人、ずっとずっと心で輝き続けてる。
あなたが選んだ世界に救われてるよとずっとずっと思い続けている。


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