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Billboard Top100を振り返る    1980 71st Genesis 'Misunderstandings'

イギリスからアメリカに渡って大成功を収めるアーティストも多いのですが、80年代のGenesisの活躍にも目を見張るものがあるでしょう。

Genesisは個人的にはPeter Gabrielさん時代の曲をあまり聴いていなかったんで3人になった後のポップソングに接近した後しか知らなかったんです。プログレ自体、良く聴くようになったのは、80年代の半ば以降だったんでね。

でもこの路線変更というか、ポップ寄りへの変身は大成功ですよね。このDUKEというアルバムの前からの変化ですが、とにかくいい曲作りますよね。このDUKEにも’Turn It On Again’ という変拍子のポップソングがありますが、この’Misunderstandings’でも、よいメロディをさらりと聴かせる曲作りはさすがだと思います。

80年代はこの後もYesとかAsiaとか、プログレ組のポップ寄りの作品が登場しますけれど、こうした変化の先鞭をつけたのがGenesisですよね。この後もバンドでもメンバーのソロでも数々の曲を発表して、チャートを彩ってくれました。70年代にOldWaveとして片付けられてしまった感のある彼らですが、どっこい生き残るあたり、実力がある証拠です。この辺りはNewWaveの力不足であるとか、やはり一時代を築いたアーティストは違うとか、リスナーそれぞれの評価があると思いますが、結果的にいろんなタイプ、ジャンルのバンドが、それぞれの個性を発揮していったのが80年代なのだと思います。この点、チャートも活況でしたし、チャートに入らないような曲でもいいのがあったんですよ。まさに層が厚くなっていった時代でした。


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