Billboard Top100を振り返る 1980 41st Pretenders 'Brass In Pocket'
かれらもNew Waveの一員だと思われますが、41位はPretendersです。いい意味でのRock姉ちゃんのChrissieさんを中心に結成されたバンドですよね。同じくロック姉ちゃんのLinda Rondstadtさんとか、Joan Jettさんなんかと比べると(失礼)、やっぱりタイプが違います。この辺はイギリス出身という点が重要なのだと思いますが、経歴も違うんですよね。
さてPretendersはかなりデビュー当時、かなり話題になったバンドだったこと、覚えてはいるのですが、バンドメンバーの相次ぐ逝去で、一気に不幸のバンド扱いされていましたよね。調べなおすと、在籍中に亡くなったのはギタリストの一人だけで、ベースのお兄さんはバンドをクビになった後に亡くなられているんですね。でも、まあこのご両人とも、死因はドラッグなので、ああ、やっぱりね、と思うわけですよ。日本だと、このドラッグの蔓延具合は本当に分かりません。
Chrissieさん自身は音楽の記者のご出身という点も話題になったことを覚えているんですが、大のKinksファンなんですよね。ここも日本だとつかみどころのないところで、Stonesでもなく、Beatlesでもなく、またWhoでもなく、Kinksなんですよ。Van HalenのYou Really Got Meのオリジナルだったということで有名にってたはずのKinksですが、それでも日本ではほとんど無名だったんじゃないかなあ。今でもやはりKinksの名前を聞いても、彼らの欧米での知名度の高さには正直ピンときませんよね。
Pretendersさんもメンバーを変えながらもこの後、活躍をするバンドですが、この曲でも聴けるような、キャッチーさが特徴です。一本調子のバンドが多かったように思えるNew Wave、特にPunkですが、このあたりのメロディセンスは、やはり他のバンドとは一線を画していたのだと思います。特にこの曲、詞を改めて読んでみると、かなりエロいですよね。こうした曲がチャートで1位をとるあたり、評価が健全というか、懐が深いんだなあと思いますよ。まあ、日本でも不倫の曲がヒット曲に多いから同じようなものなんでしょうけれどね。
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