くちびるに歌を持て
長年音楽に親しんできている私ですが、本日は合唱祭でした。
某合唱団さんが、よく『くちびるに歌を』を歌っていらっしゃるのですが、聴くたびに心を揺り動かされます。
くちびるからは色んな言葉が発せられる。
歓喜、感謝、賞賛から
絶望、誹謗中傷にいたるまで‥
どうせくちびるから出る言葉なら
喜びも悲しみも歌で表わそうじゃないか。
どうせくちびるから出る言葉なら
誰かを傷つけるのではなく、誰かの心に訴えるような方法で伝えようじゃないか。
この歌からはそんな願いが、くちびるに歌を「持て」という歌詞から伝わってくる。
歌を歌うのではなく、持つのだ。
意識的に歌を持つのだ。
なんと独特な表現であるか‥
歌詞だけでもこんなに考えさせられるのに、ドイツ語の流れるようなハーモニーと、1つ1つ噛みしめるような日本語のメロディーが交差して演奏は繰り広げられる。
泣かずにはいられない。