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地域独自のライドシェア実現に向けて

12月議会で取り上げたい1つのテーマは、移動のしやすいまちづくりです。タクシー会社は週末になると台数が少なくなります。でもお出かけは週末が多いです。

先月、幡豆にあるレストランの店主から話しを聞きました。その日、夜に雨が降りはじめたので、訪れたお客さんは店主にタクシーを呼んでもらうように頼みました。店主はタクシー会社に依頼をしましたが、2時間半かかると言われて、結局お客さんは電車の時間が間に合わなくなるので、店主は傘を提供して、お客さんは20分ほどの距離ですが雨の中歩いて駅まで帰ったそうです。

そんなタクシーが足りない状況を解決してくれるのが、地域で使われていない自家用車だと思います。日本では車の稼働率は平均4%だとされています。ほとんどの車は家の駐車場に停まっています。それに加えて、団塊の世代が定年退職を迎えて、時間があります。タクシー不足解消にもなりますし、地域住民が活躍できる事業を作ることができます。

しかし行政でネックになっていることの1つには、民間事業を圧迫してはいけないという考えがあります。そうであれば、連携の可能性もあると思います。白タクを許可する条件として、特定の地域内だけ運行を許可するという取り決めをしたらどうでしょうか。そして安全講習などは民間事業者で行ってもらい、その代わり白タクから管理手数料をもらえば、民間事業者としては人件費も車の所有費もかからず、手数料収入が入ります。安全面に関しても、タクシーの上限年齢を80歳に引き上げる改正がされて、それも担保できなくなってきているように思えます。

これまでにはない形を考えて、移動しやすい田舎のまちづくりを実現してほしいです。西尾市南部エリアは観光として魅力的な資源が多くありますが、地域内を移動しづらいです。電車から降りて、目的地まで行くのに地域住民の協力も得ながら送迎が可能となれば、エリア内のサービス業はより発展できるチャンスがあります。

そして乗合制度は、国の指針がなくても地域独自で作れます。そのスタートとして一色・吉良・幡豆地区を対象にオリジナル制度を作っていきませんか。

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