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地方自治体のSDGsプランには広域連携を

今日は企画総務部会がありました。議題は色々ありますが、僕が気になったところでは「にしおSDGsアクションプラン(案)」についての説明でした。

西尾市でもSDGsに取り組んでいくこと、2030年にあるべき姿を目指して計画が立てられています。

SDGsには皆さんよく見かける17色の目標がありますが、短くいえば「持続可能な環境・社会・経済の実現」というのがゴールになります。

僕はSDGsを簡単に、近江商人の三方よしの概念と似たものという認識でいます。三方よしは売手・買手・社会みんなに利益がある行いを指しますけど、僕は行政がこういう概念を取り入れることに賛成です。

これまで自治体は税金をうまいこと配分するだけで良かったのかもしれないですけど、今後は「入ってくる税金をどう使うか」に加えて、「どうしたら収入拡大を図れるか」を考えていくかが大事だと思います。

というのも全国の地方財政が縮小していく中で、自分たちの街で稼ぎを作り出して他人に依存しない体質を作れるかが、衰退か持続可能かの分岐点だと思うからです。

そんな三方よしの観点からこのアクションプランをみると、官民連携は進めてくれていることが分かりますが、広域連携への取り組みは希薄に感じられます。

広域連携とは県内・県外問わず、複数の自治体と連携してお互いの地域の利益を高めることが目的になります。

具体的には観光施策などの経済発展、水域や森林などの環境保護、そして交通機関など生活インフラの問題に対処することなどがあります。

小さな村で自前のバスを走らせることはお金がかかって難しいですけど、隣接地域にある街からバスが市と町を跨いで往復できれば、街のスーパーには村から来るお客さんが増えて、村は買い物難民が減る、みたいなイメージです。

このように連携をいい具合に取れたら、各市町で持つ必要があったバスを減らせたりできて、排気ガスも減ったりして、SDGs的ではないでしょうか、という意見を今日は述べてきました。

議員ができることは、連携できる市町の利害関係の調整かなと思いました。西尾市にとって、価値を生む広域連携の提案ができるように考えていきます。

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