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洗車機

ガソリンスタンドの洗車機に車を入れるのが好きです。
1200円の小さなアトラクション。
小さい頃から「洗車しに行くよ」と両親に言われては心が弾んでいたものです。
車を持つ年になった今でも、洗車をしに行くのが楽しくて仕方がありません。

車という密室で、自分に水が掛からない。
でも、泡や水が自分の上を通っていく。
ブラシが車を撫でていく。

この感覚が私は大好きで、なんだか心がスッとするのです。
「風呂は命の洗濯よ」なんて名台詞がありますが、車にも言えることかな、と思います。
洗車機に入れたあとの車は、丁寧に拭き上げしてあげると、ピカピカに輝いてくれるし、家に帰る道中、少し車の機嫌が良い気がしています。
私の気分しだいかもしれませんが、そんな気持ちが車に伝わっている気がするんですよね。

私はそんな訳で月に一回は洗車すると決め、月に一回、1200円のアトラクションを楽しんでいます。
なんか嫌なモヤモヤがあっても、このアトラクションを乗ってしまえば、心も車もスッキリ。
ときにはトッピング(追加洗浄)なんかも頼んでしまったりして。
意気揚々と入っていった洗車機にバタバタと掃除をしてもらい、『見て、私に車、綺麗になったでしょ』と心の中で思いながら拭き上げ場所に移動して、水が残らないようにせっせと磨き上げる。
そして、帰りは鼻歌を歌いながら帰るのです。

洗車機を考えた人はすごいと思います。
どうやったら多種多様な車体を隙間なく洗うことができるのか。
どう洗えば、なんの素材で洗えば、車を傷つけないか。
さまざまな洗車の実験をして、あのアーチタイプの洗車機にたどり着いたのでしょうね。
すごいと思うばかりです。
何かを発明するって、ゼロから誰もが思いつかなかったことをやろうとするって、凄いことですよね。
反発もあったでしょう、協力してくれない人なども大勢いたことでしょう。
それでもこの洗車機を世に出し、今では、誰もが使っている。
これってすごくないですか?
人に認められて、生活に取り入れられるって、素晴らしいことですよね。

そんなことを考えながら、今日も洗車機にお世話になって、1200円のアトラクションを楽しむ。
そんな伊佐治です。

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