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足利直冬紀行

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南北朝の混乱期、足利直冬は武将として北朝と南朝の間で揺れ動きながら、決して彼を受け入れることのない父親の足利尊氏を追い続けました。 最後は戦に敗れて神にも見捨てられ、隠棲地で敗残…
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2024年5月の記事一覧

足利直冬紀行③~中国探題(鞆の浦、尾道)編~

彼は自由で幸せだったのかもしれない 今回の「足利直冬紀行」は、広島県の鞆の浦と尾道を訪問する。 私にとって尾道は初訪問であるが、鞆の浦は、昨年の11月に「花山法皇ゆかりの地をゆく」ですでに訪問をしている。 しかし、先の訪問では、鞆の浦から車であれば10分、歩くと2時間ほどかかる阿伏兎観音の訪問が目的であったため、鞆の浦はバスを降りてすぐのカフェで昼食を食べた後に沼名前神社だけ訪れて、早々に鞆の浦を立ち去ってしまった。 せっかくの鞆の浦を、たったこれだけの訪問で通過した