9.11…当時思い…
それを知ったのは、当日の午前10時の休憩の時でした。
当時、私は建築現場の現場監督として働いてました。20代前半でした。
職人さんが、朝から何か騒いでるなぁとは感じてましたが、現場がそれどころではなかったので、気にしなかったんです。
休憩の時に、事件のことを知りました。
建築を生業としてますので、建物の強度というのは、人よりも知ってます。飛行機が突っ込んでも崩壊はないなと、その時は信じてました。建設業をしてるプライド、みたいなものもありました。しかし、それは浅はかな考えでした。
建物の構造計算というのは、飛行機の衝撃などは、想定外。
重要な部分の柱に衝撃を与えたなら、上階の荷重を支えるのは難しい。
また火災が発生したなら、1時間程度で構造体の柱、梁、スラブに影響が出ます。衝撃で変形もしたでしょう。
ビルの崩壊を知った時は、恐怖でしばらく震えが止まらなかったのを覚えてます。
これは、遠い国のお話しではない。日本でも起こりうる話。ましては、こんなに経済が冷え込んでたら、何が起こるかわからない。
人が人を恨み、戦争、殺し合いに発展していく…
そして、罪のない人たちが命を落とす…
人は、一人一人違うことを尊重して、助け合っていけたら、どんな困難も乗り越えられる力を持っているのに…
犯罪者も、生まれた時は、赤ん坊です。
思想や宗教、生き方や環境によって、個性が造られていきます。
その時に、間違った情報や考え方をちゃんと教育する。これもまた人なんです。
9.11では、多くの方が犠牲になりました。
ご冥福をお祈りします。