Emily ジャズスタンダード深堀り : リズムラボ
ジャズ・ワルツ曲として、ジャズ愛好家たちに親しまれている"Emily "について今回の記事で掘り下げていこうと思います。
"Emily " は1964年に公開された映画『Americanization of Emily』の主題歌として作曲されました。
アメリカ合衆国の作曲家、Johnny Mandel(ジョニー・マンデル)が作曲、 同国のジョージア州出身の作詞・作曲家であった、Johnny Mercer(ジョニー・マーサー)が作詞したポピュラーソングです。
その後、 Bill Evans(ビル・エヴァンス)、Tony Bennett(トニー・ベネット)、 Barbra Streisand(バーブラ・ストライサンド)など、多くのアーティストによってカバーされました。
歌詞で見る Emily
Emily, Emily, Emily
エミリー、エミリー、エミリー
Has the murmuring sound of May
5月の足音が聞こえてくる
All silver bells, coral shells, carousels
銀の鈴、珊瑚の貝殻、回転木馬
And the laughter of children at play
そして遊び盛りの子供たちの笑い声
They say "Emily, Emily, Emily"
彼らは「エミリー、エミリー、エミリー」と呼ぶ
And we fade to a marvelous view
そして、私たちは素晴らしい景色の中に消えていく
Two lovers alone and out of sight
二人の恋人が一人で見えなくなる
Seeing images in the firelight
炎の光の中でイメージを見る
As my eyes visualize a family
私の目が家族をイメージするように
They see dreamily, Emily
夢見心地で見ている、エミリー
ドラマーで見る Emily
Ed Thigpenのライブ録音
ブラシによる美しいスィープ音が心地よく響く録音です。
おわりに
ジャズワルツの名曲のEmily。この曲の最初は映画の主題歌として生まれその後ジャズ音楽家らによってカバーされてきました。
1920年代から60年代までのジャズ曲登場の一つのパターンとして、映画音楽をジャズ音楽家らがカバーして演奏している様が続いている様ですね。
ジャズ音楽としての編曲力というのは、ジャズ音楽家にとって大事な能力と言えるように感じます。