Scrapple from the Apple ジャズスタンダード深堀り : リズムラボ

 "Scrapple from the Apple (スクラップル・フロム・ジ・アップル)"は、アメリカ合衆国ミズーリ州出身のサックス奏者、Charlie Parker(チャーリー・パーカー)が1947年に作曲したジャズ曲で、ビバップに分類されており、現在でもジャズ・スタンダード曲として多くのジャズ愛好家たちによって親しまれています。


 この曲のAセクションのコード進行は「Honeysuckle Rose」から引用されています。


 Bセクションは George Gershwin(ジョージ・ガーシュイン)のI Got Rhythmをベースにしたリズムチェンジに由来しています。


ドラマーで見る Scrapple from the Apple

Max Roachのスタジオ録音

 冒頭で紹介した音源と同じものです。参加ドラマーはマックスローチ。彼らしい真っすぐなスイングフィールで彩られたジャズ音楽が楽しめます。


多分Jack de Jonetteのライブ録音

 キース・ジャレットのライブ録音で音を聞く限りおそらくJack de Jonetteの演奏だとおもうのですが、クレジットが書かれていないので不明。
 タイトなレガートとそれを彩るキックやスネアが絡み合うアグレッシブなトリオ演奏が楽しめます。
 やはりYouTubeで音楽は情報全然足りないですね。CDの良さは音質データの量を含めた情報量だと余談ながら思いました。


ドラムレスの録音

 トミー・フラナガンのアルバムでこの楽曲にはドラムが録音されていないものの、必要十分なジャズを堪能する事ができます。
 こうして聴いているとドラマーとしてジャズに何ができるのか。を真剣に考えたくなります。そういう意味でこのカテゴリで紹介しました。

 

おわりに

 徐々に深堀してきた楽曲も増えてきましたが、傾向として過去にある曲をモチーフとして作曲されるジャズ曲が多い事が見えてきました。全体のどれくらいの比率でそのような楽曲があるかまだ判りませんが当時の音楽家たちの活動が、統計からも見えてくる様にかんじます。

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