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リーダーシップ関連の書籍

リーダーシップ関連の本をまとめ読みしました。

①部下を幸せにする課長、不幸にする課長
 井戸川 寿義著 日本能率協会マネジメントセンター

②リーダーの仮面
 安藤 広大著 ダイヤモンド社

③これからのリーダーシップ 
 堀尾 志保、舘野 泰一 著
 日本能率協会マネジメントセンター

課長の役割は、
「部下のやる気を高め、
 成長の支援をしながら組織の目標を達成すること」
という①では、サーバント・リーダー(メンバーへの奉仕を中心に考えるリーダー)であることを基本にリーダーのあり方について述べられています。メンバーのやる気や成果を引き出すために、リーダーはどのようにふるまうべきか、ということを考えさせられる著書です。現代のあるべきリーダー像がわかりやすくまとめられており、自分の持つリーダー像のイメージが文字化されたような感覚を持ちました。

②もリーダーの仕事については同様に
「部下を成長させ、チームの成果を最大化させること」
と言っています。

「ルール」、「位置」、「利益」、「結果」、「成長」、の5点にフォーカスすることでリーダーシップを発揮できると言います。ルールを作って守らせることでメンバーの負荷が減る、必要以上に相談に乗ることは部下の責任範囲を狭くする、「飲みニケーション」は完全に終わった、など、厳しいながらもなるほど、と思わせるものがありました。

しかしながら、
「部下たちの様子をみて、やる気を出させてあげたり、頑張る理由を与えたり、つねに「モチベーション」のことを考えてしまうと、リーダーは失敗します」
「1 on 1は「位置」を間違えたダメな方法」
「寄り添うリーダーが、成長の止まっている状態を正当化」
など、メンバーのやる気を引き出すことは不要とする考え方がベースにあるためか、何となく心の中がザワザワするような不快感も感じます。

もやもやしたまま③を読みました。リーダーシップ研究の変遷と新たな潮流について書かれていました。特性理論、行動理論、状況適合理論、交換理論、変革型リーダーシップ理論、そしてサーバント・リーダーシップも含む新たなリーダーシップ理論、と歴史を追ってわかりやすく解説されており、それぞれの理論が現在でも機能し得るとしています。

読み進めるうちに、仕事上の人間関係のいくつかが理論にすっぽり当てはまることに気が付きました。行動理論によれば、「リーダーシップ行動の不動の2軸」として「仕事」軸と「対人」軸がある。自分の仕事の進め方は対人軸にずいぶん偏っていることも自覚できました。

また②で感じた不快感は、著者が自分と反対の仕事軸に偏ったタイプのためだと気付きました。改めて②を読み返してみるとザワザワした不快感は減り、著者の主張が理解できました。

体系的に学ぶことで視野は広がり、自分の立ち位置がわかります。立ち位置がわかれば、自分と違う立場の考えも受容できます。

社会人の学びの楽しさは、実務経験が理論に当てはめ整理できること、視野が広くなり異なる考えを受容できるようになること。そんなふうに思っています。

2023/1/4

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