金は12年間にわたって年率30%で上昇した ゴールド127
1980年1月、その月の取引が始まってわずか二日間で、金の価格は1オンス110ドルから634ドルへ跳ね上がった。そして、各国の中央銀行は自国の通貨制度に金の伝統的な役割を復活させることを口にし始めた。
1オンス850ドルという記録的な高値合衆国財務長官ウイリアム・ミラーは、「財務省はもはや金の競売は行わない。いま、わが国が金を売るのに適切な時期ではない」と記者会見で語った。
この会見の30分後には金の価格は1オンスにつき30ドルも急騰し715ドルとなった。さらに、翌日は7