マガジンのカバー画像

ゴールド 金と人間の文明史

133
ピーター・バーンスタイン著の「ゴールド 金と人間の文明史」はゴールドを軸とした、紀元前からの文明史です。この書籍はボリュームがあり、なかなか読破するのは難しいと思います。マガジン…
運営しているクリエイター

記事一覧

金自体を目的とすることは意味がない ゴールド133

金の長い物語 -歴史- のなかで最も印象的な特徴は、このドラマの主人公が金のおかげで酷い…

F-130
4年前
1

誰が金を必要とするだろうか? ゴールド132

金はその歴史は終えたのだろうか? 世界は自由裁量の管理を選択した世界は金の束縛に変えて、…

F-130
4年前

金は永遠の真理でなかった ゴールド131

金の栄光は終わったのだろうか? 金は二つの役割を果たした歴史を通じて、金は二つの役割を果…

F-130
4年前
1

金は単なる飾り物になってしまったのか? ゴールド130

1960年代、主要国の中央銀行は、投機家の仕業により金価格が上昇するのを防ぐために金プールを…

F-130
4年前

金本位制に復帰することは不可能である ゴールド129

1981年のリーガンによる金委員会は人々の関心をほとんど引くことはなかった。だが、1990年代末…

F-130
4年前
1

金は舞台から引き下ろされた ゴールド128

1981年6月、合衆国財務長官ドナルド・リーガンは金委員会を設置した。 金委員会の設置と言え…

F-130
4年前

金は12年間にわたって年率30%で上昇した ゴールド127

1980年1月、その月の取引が始まってわずか二日間で、金の価格は1オンス110ドルから634ドルへ跳ね上がった。そして、各国の中央銀行は自国の通貨制度に金の伝統的な役割を復活させることを口にし始めた。 1オンス850ドルという記録的な高値合衆国財務長官ウイリアム・ミラーは、「財務省はもはや金の競売は行わない。いま、わが国が金を売るのに適切な時期ではない」と記者会見で語った。 この会見の30分後には金の価格は1オンスにつき30ドルも急騰し715ドルとなった。さらに、翌日は7

合衆国のインフレは12%を超えようとしていた ゴールド126

財産の避難所として、またインフレへの防衛手段として金への需要が高まり、金の価格は上昇した…

F-130
4年前

ブレトンウッズ体制の完全崩壊 ゴールド125

ニクソンショックが起こったことにより、各国の外国為替市場は即刻 -日本はしばらく遅れてか…

F-130
4年前
2

ニクソンショック ゴールド124

1971年8月15日、リチャード・ニクソン大統領は日曜日のプライムタイムにテレビで公式声明を発…

F-130
4年前

金本位制の廃止~ドルは金の足枷から自由となった~ ゴールド123

合衆国新大統領リチャード・ニクソンはジョン・コナリーを財務長官に任命し、「金本位制の廃止…

F-130
4年前
1

自由市場体制に干渉すべきか? ゴールド122

第二次世界大戦終結前の1944年、ニューハンプシャー州ブレトンウッズにおいて戦後の新しい国際…

F-130
4年前

金本位制はついにクライマックスを迎えた ゴールド121

1968年は歴史の転換点となる年だった。 その年は過激なデモと社会不安が生じていた。合衆国で…

F-130
4年前

ド・ゴールは金本位制に戻せずに敗れ去った ゴールド120

ド・ゴール将軍は、金プール戦略をドル切り下げまでの一時しのぎに過ぎないとドルを罵倒していた。 彼の最終的な目的は合衆国を特別な地位から引きずりおろすことだった。 金の価格を70ドルに引き上げよド・ゴールは、金の価格を70ドルに引き上げるように求めた。そうすれば、世界中の貨幣用金のドル価値は2倍になる。それにより、合衆国の外にある貨幣用金を最も多く保有しているフランスにとって大きな利益になるからだ。一方、合衆国はこの利益を放棄しなければならないと主張した。 赤字の埋め合わ