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苦味の少ないビールを選ぶコツ(3) 〜 おすすめ日本の黒ビール〜

苦味の少ないビールとして、ホワイトビールの他におすすめしたいのは日本の黒ビールです。

黒ビールは独特の真っ黒な色をしているので、馴染みがないと何となくすべて苦味の強いように思えるかもしれません。

確かに、海外の黒ビールには苦味の強いものも少なくないのですが、逆に日本の黒ビールには苦味の少ないものが多いです。その理由は主に製法の違いにあります。

海外、特にイギリスのビールは、エール系と呼ばれ「上面発酵」によって造られます。エール系ビールは濃厚でコクのある味わいが特徴です。

一方、日本や南ドイツのビールは、ラガー系と呼ばれ「下面発酵」によって造られます。ラガー系ビールはすっきりとした喉ごしと軽い口当たりが特徴です。

黒ビールは80〜100℃以上の温度でローストされた麦芽を発酵させて造りますので、コーヒー・チョコレート・ナッツのように香ばしい風味を持ちます。

そのため、ラガー系黒ビールはほのかに甘みがあるさっぱりとした味わいです。

日本の黒ビールは、ラガー系黒ビールが多いので、すっきりして飲みやすく苦味の苦手な人でも受け入れやすいと思います。

実際にいくつか日本の黒ビールを飲んでみました。その中で特におすすめしたいのは、「サントリー ザ・プレミアム・モルツ〈黒〉」、「サッポロ(SAPPORO) ヱビス プレミアムブラック」です。

どちらも香ばしさと豊かなコク、ほのかに甘みのある芳醇な味わいが特徴で、一度飲んだだけですっかりファンになりました。


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