「金持ち父さん 貧乏父さん」これを呼んで投資に目覚める人多数の本です。
投資などお金の勉強をしていくと、だれかがおすすめしている、お金の勉強のバイブルという本ですね。
じつは、4,5年前に一度読んでいたんですが、改めて読んでみました。当時は5割も理解していなかった記憶ですが、それから多少お金の勉強もしてきたことも含めて、理解力も深まった気がします。
しかし、これは本当にサラリーマンの考え方、働き方を否定する、金持ちになるための本であり、こういう考え方をしてなければいけないのか。。。と考えさせられます。
ことごとく貧乏父さんが否定されますが、これがまさしくサラリーマンそのものですから、この金持ち父さんとの対比が、今の自分について考えさせられます。
サラリーマン全否定の本ですね。。。
お金を働かせろ
この本のテーマはこれです。
「お金を働かせろ」
意味わかりませんよね。
あなたも、お金のために働いていますよね?お金を働かせろとはどういうことでしょうか。
我々サラーリーマンは、日々決められた時間に労働をすることで、決められた日に給料をもらい、それを繰り返しています。このような状態のことを本では
「ラットレース」と呼んでいます。
ぐるぐる回る回し車をねずみががんばって走っている姿をから、こういう風に呼んでいます。
働いても働いても、一向に資産がたまらない状態のことです。
こうやって、お金のために毎日毎日頑張って働くことから抜け出すために、
「マネーリテラシー」が必要なのです。
学校では、お金の勉強はしてくれませんし、また社会人になってからもほとんどの人は、お金の知識を勉強しません。
そして、自分がせっせと働くのではなく、資産にお金を生み出してもらうこと、いわば
「お金を働かせろ」ということを著者は述べています。
金持ち父さんと貧乏父さん
この本のタイトルにもある、金持ち父さんと貧乏父さんですが、二人のお父さんが実際に出てきます。
①一流大学を卒業したエリートのお父さん
②中卒の会社経営をしているお父さん
が出てきて、この二人のお父さんの比較にて物語が進んでいきます。
当然、一流大学を卒業したお父さんが金持ち父さんだと思いますが、
じつは、
②の中卒のお父さんが「金持ち父さん」です。
ちなみに、①のお父さんが筆者の実際のお父さんで、②のお父さんは友達のお父さんで、子供のころから、お金についてこの②のお父さんにいろいろと教えてもらいます。
①の貧乏父さんは、息子に
学校で一生懸命に勉強し、いい大学に入り、そしていい会社に入って、稼げるようになりなさい。
②の金持ち父さんは
お金の動き方、「マネーリテラシー」を学び、そして「お金のために働く」のではなく、「お金に働かせる」ということをしなさい。
いわば、貧乏父さんと金持ちお父さんは全く逆のことを言っているのです。「自分が頑張って働いて稼ぐ」ということと、「お金に働かせるのですよ」ということですね。
そして、私のようなサラリーマンには貧乏父さんの言うことは、理解できますが、金持ち父さんの言うことは分かるような、分からないようなという感じです。
頑張って働いて、昇給し、課長、部長と昇進し、給料を増やしていくということが王道では無いの?と思ってしまいます。
「お金を働かせる」とは具体的にはどうするのか?
分かりやすいのは不動産投資、いわば「大家」さんですよね。
この本でも、不動産投資の話が多く出ますが、まず家賃収入は自分が働かなくても、毎月家賃が入ってくるということで、「お金を働かせる」ということになります。
しかし、不動産を購入するには、莫大な資金を必要になると通常は考えますが、頭金だけ入れて後はローンという手法で購入し、またどうやったら安く購入できるかの知恵を絞り、景気の波を読み、高い時に売却することを繰り返し、利益をとり続け、家賃収入を増やしていきます。
他にも株式投資の「配当」も同様ですね。また、本の中でスタートアップ時の企業の株を買い、値上がり益をとることも一つの手法として挙げております。
また、「会社」もそうです。
自分で会社を作り、他のものに経営をやらせ、売り上げを上げていけば、その利益はオーナーである自分のものになります。そしてこの会社を売却したり、上場させ、株の売却により、働かず利益を得ることができます。
そして、いわゆるこれらは「資産」運用と呼ばれ、不動産や、株や会社という「資産」により利益を得るということを、やりましょうということになります。
資産と負債
「資産」と「負債」の違いは何か?と聞かれても、それくらいわかるでしょ!となりますよね。
では、皆さんがお持ちの「家」と「車」は「資産」ですか?と聞かれたら、ほとんどの方は「資産」と答えるのではないでしょうか?
しかし著者は「家」と「車」は「負債」と言っています。
「資産」とは「自分にお金が入ってくるもの」を指すのであり、「負債」は「自分からお金が出ていくもの」を示すものと述べています。
自分で使っている「家」や「車」は、ローンや金利、保険、維持費、税金などに出費がなされていて、「自分からお金が出ていくもの」です。また、購入時より売却時の売却益も期待できないのがほとんどであり、お金を減らすものと位置付けられます。
よって、「負債」となるのです。
そして、このような「負債」は持たず、「資産」を持つということが必要なのです。
このような家は、これを貸して賃料収入が得られ、毎月自分にお金が入ってくることがなされれば、「負債」から「資産」へと変わります。
なんとなく、マイホームを買うことが「常識」と思って買ってしまっている人は、お金の知識をつける必要がありますよね。
なぜ金持ち父さんになれないのか
この本の貧乏父さんは、一流大学に入り一流の会社で働くというお父さんということで、通常は金持ちになる要素の多い人だと思います。しかし、日本でもよく見れば、年収1000万円を超えると、エリートサラリーマンとして金持ちの部類に入ってくると思いますが、この著書のお金持ちは、1億円以上の試算をもつようなところを金持ちと呼んでいます。
現に、1000万円の年収があっても、結局支出が増え、生活が改善しないという話もよく聞きますし、サラリーマンのみで「ラットレース」から逃れることは非常に難しいと思います。
ラットレースから逃れるために、「早く経験を積んで、ファイナンシャルIQを高めなさい」と言っています。
・会計力
・投資力
・市場の理解力
・法律力
これらを高めることが大切と言っています。中流階級は何も考えず、国に税金を納めているが、金持ちは会計力や法律力を生かし、節税に努めている。また、セミナーへの参加や、専門家を雇うことなどから、情報を常に収集し、投資力や市場の理解力を高めていく必要があると。
しかし、私がこの本を読んで一番感じたのは、
ことが、一番印象的で必要であり、これが普通の人には踏み込めないところだと思います。
その恐怖を振り払い、一歩を踏み出せず、忙しい毎日に流され、何もしないと人が100人いたら95人はそうだと思います。
私は学生時代サッカーをしてましたが、試合に負けること、いわゆる失敗を糧に頑張ったという経験が山ほどありますし、皆様も失敗を糧に頑張るという経験はあることでしょう。
しかし、お金にまつわると、途端に失敗を恐れ、行動が出来なくなります。もちろん、家庭がある、もういい歳でチャレンジはできない。
また、周りには、
「株なんてやって損したらどうするの?」、「不動産なんて買えると思っているの?」、「そんなうまい話があればみんなやっているよ。」、「損しない保証あるの?」と臆病風をビュンビュン吹かせる人が大勢います。
しかし、やっぱり「お金持ちになりたい」。。。
サッカーの試合で一度も負けずに、「Jリーガーになりたい」と言っているようなものです。
お金持ちも損をせず、失敗をせず、金持ちになった人はほとんどいないでしょう。いろいろ経験をし、そのなかで成功をつかんできたものです。
著者も、なるべく若いうちからお金の勉強をし、チャレンジし、失敗しても立ち直れるようにする方が良いと言ってますし、損をしても立ち直れるように、リスクを減らすようなやりかたを学ぶ、それが「お金の勉強」です。ギャンブルではないのです。
世の中には、分散投資が良いとか、集中投資が良いとか、全額投資に回してはダメとか、いろいろと定説がありますが、そのメリットやデメリットを勉強し、自分に合った投資を学びそして、行動し経験することが大切です。
まとめ
この本を、読んで株式投資や不動産投資を始めたという人は本当によく聞きます。
タイトルが印象的なのと、中身もエリートなお父さんが貧乏という、しかも貧乏父さんの方が実の父親という設定に、著者の人間性が出ており、親しみやすさが、自分も実践したら金持ちになれるのではないかと思わすところがあります。
これだけをやれば金持ちになれるという必勝法は無いです。
しかし、金持ちになるための思考法はすごく学べます。
金持ちになりたいと思っても、貧乏父さんのように「いい大学に入って、いい会社に入れば良い」という思考で止まっている人がほとんどですし、その思考は貧乏人の考えだと述べられております。
その思考を改め、行動するだけで他の人はほぼやっていないという次元でスタートできるということになります。「そんなうまい話があればみんなやっているよ」、「損したらどうするの」と周りから批判されるでしょうが、資産を持ち「お金を働かせる」ために、ぜひこの本を皆さんに読んでほしいなと思います。
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