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腎臓のナッシュ均衡

ナッシュ均衡は数々な場面で見られる。
軍事的な戦略から、コーヒーの価格まで。
複数の関係者にとって、ベストな状態で均衡が起こり、長期に渡って維持される。
核弾頭の数、駐屯者の数はある数で安定するし、喫茶店のコーヒー一杯の相場は300円から500円に維持されている。

腎機能を考えてみよう。
腎臓の関係者は多い。「肝臓」「血液」と大まかな区分での関係者。白血球、好酸球、サイトカイン、IL-10と細かく細分化していけば、切りがない。
ここでは単純に腎臓と肝臓の関係だけを見るとする(なんと言っても「肝腎」の由来だ)。この二つの関係にもナッシュ均衡が存在する(と、仮説をたてている)
肝臓、腎臓ではエリスロポエチンが産生される。胎生期では肝臓がおもな産生を担い、それから腎臓に重たる機能をゆずる。
お互いにとってのウイン・ウイン条件は、お互いにエリスロポエチンをつくることなのだろうが、合成の負荷をトレードオフする。共働き世帯の家事分担のような関係というか。

内分泌量に計算式をあてはめ、ナッシュ均衡を探ることができるはずだ。ついては、介入にたいする予測は、薬の副反応を知ることにつながる。

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