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読書のノイズが人生を豊かにする 「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」

情報と知と。
血液型ABの人が輸血されるとき。どの血液型を受けることができるか?

検索したり、コパイロットしたり。
あっという間に答えが出る。欲しい情報がインスタントに受け取れる。便利なネット世界。

本で調べると、そこに辿り着くまでに時間がかかる。余計な情報も多い。
ランドシュタイナー博士の研究(ABO式血液型の提案者。のちにノーベル生理学賞受賞)について読むかもしれないし。
抗体の概念について読むかもしれない。他の動物の血液型を知ったり、人工血液についても知ったりするかもしれない。

知りたい以外の情報。めぐり合うセレンディピティな情報。それを「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」の中では、「ノイズ」と呼んでいた。

全身全霊で仕事にとりくむ社会において、ノイズは最小限に抑えたいものだ。理想としては仕事に役立つ情報に囲まれて過ごしたい。
反面、ノイズに触れない生活は、人を薄っぺらくさせる。想定外の知識が、視野を広げるからだ。

チャットGPTで得られる情報と、読書から得られる知。差は「ノイズ量」だ。

読書。

時代は変わっていくけど、その価値は変わらない。

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