■「朗読配信」を始める前のはなし

136(イサム)/IsAM(Twitter ID:@IsAM0136)

▽はじめに(必ず読んでください)
 本記事は、朗読について一切勉強やレッスン等をしていないド素人の私が趣味で10年以上、6000話ほど怪談の朗読や1000回以上ネット配信をしてきた中で、あくまでも個人的に大事だろうと考えるポイントについて記述したもので、この考えが正解だとか他の朗読方法等について何か文句をつけたいといった意図はなく、自分の考えを文章の形で残しておきたいと思ったのが発端のメモ的な意味合いであることをご了解した上でお読みください。

※なので反論があるのは当たり前、そういう考えのヤツもいるんだなくらいでテキトーに生暖かく受け止めて頂けたらと思います。
 記事にある私の考え方等にご納得頂けることがあったのならばそれは非常に嬉しいことですし、逆にカウンターの考え方が浮かぶような“何か新たな発見となるきっかけ”となったとしても非常に光栄なことだと思っています。


▽目次
・朗読を録音するには―準備するもの―(注意!:初心者向け&PC環境)
  ① マイクについて
  ② オーディオインターフェースについて
  ③ 録音ソフトについて
  ④ Youtubeへ録音した音声ファイルをアップロードする為には
・さいごに


▽朗読を録音するには―準備するもの―
 “自分の朗読を録音したい!でもどうしたらいいのか…”
 そんなあなたに!私の朗読環境をご紹介!(何か通販番組みたいですが怪しくはないですよ…ホントに)

 何にでも当てはまる話ですが、朗読の録音環境に限らず様々なことを整備するにはお金がかかるものですし、いくらでもかけようと思えばかけられるものです。
 なので、あくまでも私の場合はこうですよというご紹介をさせて頂き、このくらいでも始められるんだなと思って頂けたらと。
また、私の録音環境は10年以上ほぼ変化ないのですが、録音する上で最低限のレベルに近いかなと思うので、とにかく始めてみようかなという方の参考になるのではないかと個人的には思っています。

 では、私の録音に使用しているものをご紹介いたします。当然それを買え!とかそういったことではなく、あくまでも参考程度ということでご理解ください。


① マイクについて
まず音声を録音するためにはマイクが必要です。ではどれにしようかとネットで検索してみると、「マイク」と一言で言っても多くの種類、製品が溢れており、そこからいきなり迷ってしまいます。
そこで私の使用しているマイクのメーカーとタイプをご紹介。

【ゼンハイザー(Sennheiser)製ヘッドセット オープン型/ノイズキャンセル マイク】※価格はピンキリですが、最初から高すぎるものを購入するのはリスクがありますのでゼンハイザー製でなくてもいいと思います。私は6~7000円くらいのものを使っていますが、5000円未満のものであっても後で書きます「オーディオインターフェース」があれば十分だと思います。

 メーカーについては昔ご紹介頂いて、実際使ってみたらよかったので以降ずっとそこのヘッドセットマイクを使用しています。また、マイクを変更すると録音された声が以前と大分変わってしまう場合があるので、それを嫌がって変えていないという部分もあります。

 あと私はヘッドセットマイクを使用している理由として、“ヘッドホン”という点もあります。
 これはイヤホンでも構わないと思いますが、とにかく離れたスピーカーからではなく「出来るだけ耳に近い位置で録音された音を聴く」ことが重要かと思う為です。


 マイクは色々な音を拾います。録音されたものを聴いてみると、録音していた時には感じなかった・聴こえていなかったノイズ(雑音)が入っていたなんてこともあり得ます。そういった音を確認する際にも耳に近い位置で聴くことのできるヘッドホンなりイヤホンが必要と思うわけです(しかも聴いている時に外からの音の入りにくい密閉型の両耳タイプ)。そうなると、マイクとヘッドホンが一体となっているヘッドセットマイクが手っ取り早いかなと。

 ただしヘッドセットマイクを選択する上で注意点があります。それは、
・長時間ヘッドホンをすると耳が(頭が)痛くなる方はやめたほうがいい
・(ヘッドセットマイクに限らず)接続がUSBタイプかプラグタイプか確認すること

上記2点です。


 1つ目は書いたままです。録音作業は時間がそれなりにかかると思います。苦手な方は当然おすすめしません。スタンドマイク型などを使用された方がよろしいかと思います。

 2つ目はミスしがちなので大事なことなのですが、今はマイクなりヘッドセットマイクなりをPCへ繋ぐ際の接続方法がUSB形式であったり昔からあるプラグ形式であったりします。そこを間違えると接続できませんので注意してください。これは、次に説明するオーディオインターフェースにも関わるので注意する必要があります。


② オーディオインターフェースについて
 次にオーディオインターフェースについてですが、ご紹介する前に「オーディオインターフェース」ってなんなんだ!という方もいらっしゃるかと思います。大丈夫、私も詳しく分かりません(おい)。
 しかし、実感していることなので間違いなく言えることは「録音する場合(入力側)でも聴く場合(出力側)でも“ノイズが明らかに減少する”」という点です。個人的にはこれが有ると無いとでは大違いです。
 では私の使用しているオーディオインターフェースをご紹介。

【クリエイティブ・メディア製
サウンドブラスター(Sound Blaster) USBオーディオインターフェース】

※価格はピンキリですが、私が使用しているのは3000~5000円くらいのものです。

 昔からサウンドカードと呼ばれるものをPCに挿す際にはサウンドブラスターを使用していたので、今でもサウンドブラスターを使っています。特に深いこだわりはありません。

 オーディオインターフェースについては上記のように私も詳しくないので深い話はしませんし出来ません。「よく分からなくても、とにかく安いものでもいいからいれておきましょう!」というくらいオススメというか必須に近いものだと思っています。入れても悪いことにはならないはずですし、明らかにノイズが減って音がよくなるはずです。それでも信じられないなという方は、いきなりオーディオインターフェースまで準備する必要はありません。

 ここでも注意点があります。
・接続端子のタイプに気を付けて
・オーディオインターフェースはPCに直接接続すること

 1つ目はマイクの項でも述べたように、マイクなりヘッドセットマイクとの接続、PCとの接続はどのようなタイプなのかを確認してください。そこを誤ると接続できないので重要です。
で、あくまでも私の例ですが、

[PC]―USB接続―【USBオーディオインターフェース】―マイク入力・ヘッドホン/ライン出力端子(黄緑色とピンク色の計2本の3.5㎜の金属プラグ)―[ヘッドセットマイク]

となっています。


 プラグ接続からUSBへと変換するアダプターが付属している製品やアダプターのみ販売されているものもありますので、それで対応すれば基本的には接続に問題があったとしても解決できるはずです(しかも今はアマゾン等で注文すれば次の日に届くということも出来ますので便利です)。
 
 2つ目は、書いたままですが“USBタイプのオーディオインターフェースは直接PCと接続すること”です。地味にこれを忘れてノイズがたくさん乗ってしまった経験が私はあります。

 これは、例えばPCからUSBハブと呼ばれる1つのUSB端子から複数のUSB口があり接続出来るようになっているもの(コンセントなどでもそれを介すれば複数個所コンセントが使用できるようになるものがありますが、それのUSB版と思ってください)を通してオーディオインターフェースを接続してしまうと、性能が発揮されずノイズが多分に乗ってしまいます。
 必ずPCに空いているUSB口に直接USBオーディオインターフェースを挿してください。
※なんかUSBと書きすぎてゲシュタルト崩壊くる…


③ 録音ソフトについて
 マイクとオーディオインターフェースの準備はできた!さー録音しよう!といってもどうしたらいいのか…ということで録音ソフトについてです。

 「Audacity」というソフトになります。

 これはフリーとは思えないほど機能の充実した非常に素晴らしいソフトですので、それで十分だと思います。使っていくうちに知識や技術が身についてきて、物足りなくなれば別のソフトを考えればよろしいかと。ちなみに知識や技術のない私はずっとAudacityのお世話になっています。
 ここで1つ注意というか、Audacityで録音したデータ(あくまでもAudacity上でしか使用できないファイル形式なので、他のソフトでは再生できません。ただし、Audacity上の録音状況を保存しておく為には必要なプロジェクトファイルとなります)を別の音声ファイル形式(mp3やwavといった一般的な音楽再生ソフトなどで再生できる形)へと変換・書き出す為には“ワンステップ”必要となります。
 ここではAudacityのダウンロードからmp3に変換する為に必要な手順・やり方を詳しく載せているサイト様のご紹介をしますので、そちらのページをご参照ください。一度設定してしまえばあとはそのままで良いので、最初は大変ですがゆっくり確認しながら頑張ってください。

【ハイレゾスタイル様より】
http://www.h-style.net/dtm-try/%E3%83%9F%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9%E3%83%80%E3%82%A6%E3%83%B3/audacity-mp3/

 また録音方法や実際にAudacityで録音しているところを私が生配信した動画がYoutubeにアップされておりますので参考になれば幸いです。

【録音の仕方について】
https://www.youtube.com/watch?v=B0nQZadv7cg
【実際の私の録音風景(説明はなく垂れ流しです)】
https://www.youtube.com/watch?v=8MK-JSWGDEg

他にも検索すれば色々と詳しく説明されているサイトや動画があるかと思いますのでそちらを参照ください。


④ Youtubeへ録音した音声ファイルをアップロードする為には
 Audacityで録音した!Audacityのプロジェクトファイルから別の音声ファイル(mp3等)へ書き出した!よし!YouTubeへアップだ!

で、どうすりゃいいんだ!

となるかと思います。
 YouTubeへアップロードする為のチャンネル登録方法や動画のアップロード方法についてはネットで検索して探してみてください。グーグルアカウントを取得して動画をアップロードするという手順を説明されているサイトなり動画があるかと思います。
※すいません、そこまで説明する気力がないです…

【YouTubeへはmp3等の音声ファイルのみでは“アップロードできません”】

 何かの静止画なりをつけてでも動画化する必要があるわけです。これがまた一手間となります。初めての方からすると最後のハードルです。
 しかし、これも決して難しいものではありません。今はフリーの静止画(画像)提供サイト様もありますし、Windowsにはムービーメーカーといったフリーで動画の作れるソフトもあります。


 アレルギーを起こさず1つ1つ確認して進めていけば、最初は大変だと思いますが作業が終わってみたらなんてことはなかったというレベルのことですので根気よく頑張りましょう。もちろん色々と凝ろうとすればいくらでも凝ることは出来ますが、まずは一度形にするところから始めてみるのが宜しいかと思います。

 あとはTwitter等のSNS等を利用して自分のアップロードした朗読を他の方へ宣伝してみましょう。聴いてくれる方、反応してくれる方がいると次へのモチベーションへと繋がると思います。


▽さいごに
 ここまで読んでくれる方はいらっしゃるのかわからないけれども、もしいらっしゃいましたら、こんな拙いグダグダな文章を読んで頂きありがとうございます。
 朗読もネット配信も記事を書くこともプロでもないのにあーだこーだ書きましたが、少しでも参考となる部分があったり、朗読をしてみようかなというきっかけとなったら嬉しいです。何か影響を与えられたのなら書いた意味があります。
 というわけで、もし今後朗読等の配信をされることになり、いつかどこかで私と関わることがありましたらその時は宜しくお願います。さいごまで読んで頂きありがとうございました。おわり。

                                                   以上

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