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ビオトープ再始動!!

わたしの家には野生の生きもののすみか(ビオトープ)のための池があったのですが、問題を抱えていたので先日、泣く泣く撤去しました。

今朝、決意を新たに池、というか湿地帯を作り直したのでレポートします💡


ビオトープをつくろう

まずは定番の穴ほり

水を貯めるにはくぼみが必要です。前回の池ではまるで犬のごとくえっさほいさと竪穴をほりましたが、今回は高ぶる気持ちを抑えつつ、浅く広いくぼみをほりました。

ザックザック・・・

これがやりたかった。「なだらかな高低差」

前回の池は「深いエリア」「浅いエリア」の2層に分かれていた、単純な構造のものでした。習字で使う硯(すずり)の、墨をためる部分がごっそり深くなっているような形の池だったのです。

今回つくる湿地帯では極端な環境の変化を生み出さないために、なだらかな坂をたくさん作るように心がけました。というのも、水辺の植物や昆虫たちは、それぞれ棲むのに好ましい水深や湿り具合を持っているためです。水深や湿り具合にバリエーションをもたせることで、自ずとこの湿地に棲む生きのものバリエーションも増えるだろう、という見通しが立つのです。

砂場遊びの要領で、高低差をつけていきました。

というわけで、まずは土を寄せたり掘ったりして、小さな山や谷、なだらかな坂をたくさん作りました。この上に防水シートを被せることで、湿地の下地ができあがります。

大活躍!軽トラの幌(ほろ)

防水シートとして使うのは軽トラの幌(ほろ)。土で形作った山や谷をトレースしてくれています。

使わなくなった軽トラの幌は分厚く丈夫なので、我が家の水場づくりでは重宝しています。実際高価ですので捨てづらいのです…(1万円前後します)。

ここで水を入れてしまっても良いのですが、せっかく近自然的な湿地を作ろうとしているので、できれば幌(ほろ)の人工的な質感をなくしたいところ。水生植物の定着も早まるだろうと見込んで、土を薄く敷き詰めました。

大きな石で岩場も作りましたよ

ここで水を入れたくなるのですが、土が水で流されてしまう恐れがあります。そこで、田んぼの防水処理を真似て土をとんとん叩き、シートに土を押し付けました(写真をよく見るとわたしの手形がたくさんあります(^_^;))。

これで地固めができましたが、土の目が詰まると今度は植物が根を下ろしにくいのでは?と不安に。そこで、押し固めた土の上に、スコップで浅く土をまいて、「硬い土の層」のうえに「やわらかい土の層」を作りました。このあと注水するときに水流が早いところではきっと剥がれてしまいますが、おそらく大部分は無事なはず・・・。

お待ちかね!注水開始。

さぁお待ちかね、注水開始です。石にホースの出口を当てることで土へのダメージを減らします。ちょろちょろと少しずつ水が溜まっていきます!

注水完了!

水がたまり、湿地っぽくなってきました。やはり、一部のやわらかい土が剥げましたが、上から押さえつけることで修復できました。山も谷も無事です。ここで、この湿地の細部をご紹介します。

湿地の環境要素

1.すずめのなみだ(バードバス)

池の中央部にお椀状に彫り抜いた山です。カルデラを目指しましたが無理でした!スズメやハクセキレイなどが庭に来るので、彼らがここで水浴びしてくれたら良いなぁと思って設置しました。水を張ったらいい感じにバードバスぽくなりましたが、水に浸かる前に留まる場所が乏しいかもしれません。使いづらそうなら手前に足場を作るなどの改良をしてみようと思います。

2.石の祠

水生昆虫の隠れ家として作った岩場です。湿地が浅いと昆虫たちが野鳥に襲われるリスクが高くなるので、避難場所として設置しました。写真ではわかりにくいですが、中にはお宝として黒曜石が安置してあります(どん!)

3.隠れ谷(写真なし)

完全に水に沈みましたが、湿地の右上に40cmほどの砂州のような構造をつくり、湿地の縁との間に谷ができるようにしました。湿地の中では比較的水の入れ替わりが少ないエリアなので、ここにしか生えない水生植物があるんじゃないかな!!?かな!!!!!?と期待しています。してるだけ。

おわりに

さぁ、あとは基本的に自然に任せて、この湿地にやってくる生きものを待ちます。移り変わっていく様子は随時noteでご紹介していきます。またこの湿地に連結して陸域の、野鳥や樹上昆虫用のビオトープも作ろうと思っているのでお楽しみに!ぜひnoteをフォローしてやってください!

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