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モモンガに会いにいくワザ
わたしが暮らす町にはエゾモモンガがたくさん暮らしています。「どこで会えるの?」と聞かれたらいつも「そのへんにいる」と答えています。本当に、それくらいいるんです(;´∀`)
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そのへんにいるとは言うものの、モモンガは夜行性で姿も小さいので、出会うにはちょっとしたコツと練習が必要です。その手がかりである彼らの生活の痕跡(フィールドサイン)はわりと簡単に見つけることができます。
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写真は、知人が見つけて教えてくれた木の枝。どうやらカツラの木の枝のようです。
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モモンガはカツラの木の実や、花を食べることがあります。今回知人が見つけてきたのは、どうやらモモンガが花を食べるために切り取ったカツラの枝のようでした。その証拠に・・・
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このように、まるで剪定ばさみで切ったように、鋭利な断面が見られます。これはモモンガが自らの歯で噛み切った痕の可能性が高いです。というのも・・・
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ほら、見てくださいこの花粉。モモンガはこの花粉を食べます。おそらくモモンガは、食事中にうっかり、この切り取った枝を落っことしてしまったのだと思います。かわいそうに・・・(;´∀`)
こうしたフィールドサインを読むことを積み重ねると、モモンガの居場所がわかるようになり、見つけやすくなります。これらの経験の積み重ねが「そのへんにいる」という実感を生むのです。
フィールドサインは、野生動物の姿こそ見えませんが彼らの生活が見えるところがおもしろいです。仮に公園や緑地で運良くモモンガに出会ったとしても、大抵は「かわいいいいいいい!!!」その姿に魅入られて、その暮らしぶりまでは意識が及びませんよね。フィールドサインを読めるようになると「あ、モモンガはこの花も食べるんだ」「おや、この木の穴から引っ越ししたんだな」など、どんどん彼らの生活が見えるようになります。この積み重ねがやがて、生態学や環境教育、持続可能な社会につながっていくのです。
フィールドサインは市販のハンドブックなどで知ることができますよ。お散歩がてら、ぜひ探してみてください。
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