見出し画像

なんもしてない日

正月三が日が終わったけれども、勉強はしていない。年が明ける前に、やるべきことはやったので。やらなくてもいいことならやらない。やらなければいけないことなら手短に。半年後、日本に帰ったら、古典部シリーズを全巻買おうかな。

だんだんと寮に人が戻りだしている。スーツケースを転がす音が聞こえたり、明かりがともらなかった窓に明かりがともるようになったりしているからわかるのである。今学期からUCLに通う交換留学生も来ている。彼らは今後、誤報しか発さない火災警報器に驚かされ、プロの仕業かと思うほどすぐに詰まっているトイレに嘆息し、水圧の弱いシャワーと向き合っていくのだなと思いながら洗濯をした。寮の乾燥機は一回使用するのに£2かかるのに、生乾きの洗濯物を量産する。二回目の乾燥機をかけている最中に自室に掃除機をかけた。ヘンリーなんていうかわいい名前がついている。

乾いた洗濯物を回収して、夕飯の買い出しをして帰ってきたら日が暮れていた。高緯度に位置する国であるため、4時前には日が暮れる。1時に起きたから、3時間しか太陽の下で(基本曇っているけど)生活していない今日この頃である。箱根駅伝を見るために生活リズムを少し遅くしていたのだ。それに、週末に日本時間10時から19時で開催される就職説明会に参加するには、少し寝るのを遅くしておかないと説明会中に寝落ちしてしまうのだ。

パックご飯を温めて、ゆかりを振りかけてもしゃもしゃ食べて、あー、今日もなんもしなかったなぁと思いながら就寝するのである。だが、それが良いのである。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?