Research Project Part 2
午後4時に大学の図書館を出たのに、まだ空に明るさが残っていた。ああ、日が長くなったなぁと思いつつ、だんだん夕焼け色に染まっていく空を頭上に感じながら寮までの帰路についた。
1月は鬱っぽくなる人が増える時期である。January Blueという呼称がつくほどである。この原因の一つとして、日照時間の短さが挙げられていて、やっぱり人間は太陽と生きていくんだろうなと思った。同時に、何億年後か知らないけれども、太陽が爆発して、光が届かなくなったら地球はどうなるのかなという、確かめようもないことに思いをはせた。
私が所属しているコースではリサーチプロジェクトというものがあり、3000字の論文を書く。私は、1871年から1914年までのドイツ帝国によるアルザスロレーヌ地方へのナショナリズム政策が、どの程度アルザスロレーヌ地方の人間をドイツ人へと変化させたのかを調べている。最初は教育政策にだけ絞ってエッセイを書こうかと思ったが、フォーカスしすぎだと言われてナショナリズム政策全般にした。
難しいトピックにしてしまったかもなと考えている。ポピュリズムとかにした方が、資料が多いし、整合性もあるから楽だったのかなとも思う。トピック選びが一番重要なステージな気がしてきている。多分、他の分野の子からしたら、アルザスロレーヌ地方のナショナリズム政策は資料が盛りだくさんで、楽なトピックなんじゃないかと推察される気がするから、所詮隣の芝は青しといったところだろう。そう願いたい。
Term1でオプショナルのリーディング課題まですべて読んでから授業に行くほどの余裕があった時期はすでに過ぎ去っていて、リサーチプロジェクトのための論文をうんうんとうなりながら読み、論文ごとに異なる表記に怒りを覚える今日この頃である。
「そんな時代もあったね」といつか思える日が来ることを願っている。頼む、来てくれ。
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