勝てばいいという考え方。

7/1(水)にNJCUP Bブロック2回戦が開催されました。
飯伏vsタイチ、SHOvsSANADA、EVILvs後藤、YOSHI-HASHIvsBUSHIとなかなかな好カードが出揃い、見逃せない試合ばかりでした。
昨日の試合順は
①YOSHI-HASHIvsBUSHI
②SHOvsSANADA
③6人タッグ(石井、矢野、辻vs内藤、鷹木、ヒロム)
④飯伏vsタイチ
⑤EVILvs後藤
の順でした。
第3試合までは手に汗握るようなアツイ試合が繰り広げられて、特に第2試合なんてあと少しでSHOが3カウント取れるんじゃないかというシーンも多く、非常にドキドキわくわくした試合でした。

消毒休憩をはさんで第4試合。
1回戦で棚橋を破ったタイチとザックを破った飯伏がお互いのタッグパートナーをセコンドにつけての試合でした。
鈴木軍側はいつものようにレフェリーのブラインドをうまく突いた試合運びで着実に飯伏へダメージを積み重ねていきます。
一方飯伏も打撃技やその場飛びのシューティングスタープレスなんかを繰り出して応戦。
試合終盤、タイチの天翔十字鳳を受け止め、そのまま人でなしドライバーをえぐい角度で決めた飯伏が勝ったと思いました。
だけど、レフェリーのカウントが遅く、3が入る前にタイチが肩を上げ、
結局、飯伏とぶつかって倒れてしまったレフェリーがいない間にザックが乱入、それを棚橋が排除している間にタイチがアイアンフィンガーを装着して飯伏に地獄突き。そのタイミングで戻ってきたレフェリーが3カウントを取ってタイチの勝ち。
「どんな勝ちでも勝ちは勝ち。勝ったものがすべて」と解説者が言っていたけど、それは正しいと思うけど、なんともすっきりしない試合でした。

第5試合。この日のメイン。
後藤さんとEVILというなんともNEVERっぽいカードでした。
最初こそリング外からの試合開始になりましたが、パワーファイター同士らしく、エルボーやショルダータックル、投げ技などを駆使して男らしい勝負を魅せてくれました。
お互いのフィニッシュホールドを狙っていた終盤、事は起きました。
GTRを回避したEVILが後藤さんを突き飛ばして海野レフェリーと衝突。
その隙を突いて急所攻撃からのEVIL。これが完ぺきな形で決まり3カウント。
EVILが言う「なにがなんでも」の勝利になったわけです。

スポーツの世界は結果がすべて。勝ったものにだけ権利がある。
勝たなきゃ意味がない。
そういう考え方があるというのは理解しているつもりです。
だけど、プロレスに関しては負けたら無意味ということはないと思っています。
1回戦でEVILと対戦して意地をみせてくれた小島さん。1回戦なのに決勝みたいなすさまじい試合を見せてくれたみのるさん。
みのるさんと壮絶な試合をした後、オカダの前に倒れた永田さん。
「プロレスは人生」を体現してくれた本間さん。
みんな負けてしまいましたけど、勝利以上のものを見せてくれたと思います。
もちろん、負けたら終わりのトーナメントでは勝ちにこだわることはとても大事だし、タイチとEVILの勝ち方がダメだとは言いきれません。
だけど、ただただ勝てばいい試合ってやっぱり見てて気持ちのいいものじゃないな、と私は思います。
真っ向から勝負してお互いが力を出し切ってより上回った方が結果勝つっていう正々堂々とした気持ちが見えるような試合が私は好きです。
金的攻撃とか反則技、セコンドの介入はプロレスの醍醐味なんだ、レフェリーに見えてなかったら問題ないんだって意見を見ると、何だか悲しいような、寂しいような気持ちになります。
私はプロレス観戦に向いてないんでしょうか。
今日から準々決勝が始まりますが、こういった試合がもし多くなるのであれば、私はプロレスを楽しめるでしょうか。
ずるいことをした方が勝つなんて正直楽しくありません。

どうか私が好きになったプロレスをこれからも見れますように。