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プロレスは愛憎渦巻く人間模様

7.11と7.12はある意味歴史的だったと思います。
終わった直後はたくさんいろんな感情が出て本当に辛く、プロレス見るのやめようかなって考えるくらいメンタルがズタズタでした。
思い返せば今年4月に出た週プロでのロスインゴ対談でのEVILの発言。
「俺が新しいパレハを連れてきても面白いな」
今になって思えばこのころにはもうBC入りを決意していたのかな。
だとしたらあのヒロムちゃんのYOU TUBEに出てくれた時のあの穏やかな世界は何だったんだって思うし、何がきっかけでその考えになったのかがわからない。
何をどう考えても「どうして?」しか出てこない。
よくよく考えてみたらKing of Darknessなんだから極悪ヒールレスラーでも別に不思議じゃないよね?なんて考えになったりしたけど、じゃあ今までのは何だったの?ってなるし、やっぱり「どうして?」に戻ってしまう。

7.11は私も会場におりまして、EVILのラフ殺法にはらはらしながらもオカダの勝利を確信していました。
試合終盤、EVILが追いつめられると突然外道さんと裕二郎が現れてEVILの勝利をアシスト。
あの瞬間だけは本当に申し訳ないけど「えっ?どゆこと?」と声が出てしまいました。
翌日のメインは内藤さんとEVILで決まり、同門対決で内藤さんがグータッチを要求するとEVILはそれをウルフポーズで返し、BCのメンバーと共に内藤さんを襲撃。
それはそれは衝撃的な裏切りでした。
その時の私はまだ「いやいや、EVILが内藤さん裏切るわけないじゃん。一番最初のパレハだよ?一番長くロスインゴでやってきたじゃん。そんなわけないよ、きっと作戦だ。外国勢がいなくて手薄のBCをつぶすためなんだな。敵をだますにはまず味方からっていうもんね!」なんて悠長なことを考えていました。

7.12。不安な気持ちでSTAY HOME観戦。
第二試合にでてきたヒロムちゃんのバンテージに無数の「どうして?」の文字を見て涙腺が決壊。ほんとにどうしてなのEVIL。推しのこんな悲しい顔見たくないよ!
そしてメイン。入場テーマもコスチュームも髪形も全部変えてきたEVILの姿に呆然。
彼が本気なんだ、もう同じ道の上じゃないんだと確信したのはミラノさんを襲ったシーン。
熱心なEVIL信者だったミラノさん。昨日の裏切りを見て「似合わないよ」と涙を流していたミラノさん。そのミラノさんが持っていたロスインゴ時代のEVILの光る鎌を目の前でへし折り、怒ったミラノさんが解説席を飛び出し、EVILに向かっていくけど、逆に鉄柵に投げ飛ばされてしまったシーン。
あれはなかなかに胸が痛いシーンでした。
元プロレスラーとはいえ10年前に引退して今は素人のミラノさんにまで手を出してもはや誰も止められない状態のEVIL。
いったいこの自粛期間中に何があったというの。
さいごはBC恒例の乱入、凶器攻撃、反則があって内藤さんの急所へおもいっきりのストンピングでベルトを強奪。
内藤さん入れて今シリーズ6戦中4試合をこの形での勝ち方。
EVIL、君はそれでいいのかい。そんな勝ち方でいいのかい。
最後、ヒロムがベルトへの挑戦表明したけど、こんな形でのベルト挑戦を望んでたのかい。
私はほぼ同期でヤングライオンとして苦楽を共にして切磋琢磨していった者同士、気持ちのいい形で試合してほしかったよ。
試合後のヒロムの絶叫、表情、あんな顔もう二度と見たくない。

大会が終わったしばらくは放心状態であまり何も考えられる状態じゃなかった。
ものを考えられるようになってきたころにTwitterでいろんな人の意見を見た。
「内藤がIWGP初戴冠のときも同じようにやってたじゃないか。同じことをしてるだけなのに何でEVILはダメなんだ。」
「セミとメインであんな反則まみれの試合するなんてつまらない。こんなんじゃファンは誰もついてこないよ」
「ファンがベルトを取ってほしい選手に取らせないのはおかしい」
「ファンをやめるならご勝手にどうぞ。これでやめるならその程度のファンってことだ。最近の甘ったるい新日にはうんざりしていたところだ」
「ファンが減るのはいいことだ。今の新日はファンが増えすぎたんだ」
「新時代の幕開けだと思う。逆を返せばだれにでもベルトを取るチャンスがあるということ」
などなど、メンタルズタボロ状態の私にはかなりの大ダメージになるような言葉がたくさん流れ込んできた。
こんなに賛否両論あるのはそれだけ注目度が高い証拠だし、意見が出てくるのはコンテンツの活性化にはとてもいいことだと思う。
だけど、ファン同士あまりにも意見がぶつかっている(ように私には見えた)とどうしてもしんどくなってしまうし、私みたいなまだひよっこのファンは強い言葉を使われるとみるのやめようかなってなってしまう。
マニアがコンテンツをつぶすというのはそういう意味でもあるんじゃないかと思う。

昨日の夜はなかなか寝付けなくて夜中に突発的に「内藤さん本当はEVILの変化に気づいていたんじゃないの」説をTwitterに書いたりしたけど、
一晩寝て私のメンタルが一番安定する一つの説にたどり着きました。
それが「内藤哲也をめぐる愛憎劇」説。
Twitter上で何人かの人がこのことを話しているのを見かけました。
EVILがまだ渡辺高章だったころ、ヒロムが内藤さんに教わってるのを見て、自分も教えてくれと頼みに行きますが、断られてしまいます。
そこから数年経って海外遠征から”EVIL"として帰ってきたとき、内藤さんの一番最初のパレハとして隣に立ちました。
それからまた数年後、ヒロムが海外から帰ってきて内藤さんとヒロムの関係性に注目が集まると自然と内藤さんの隣はヒロムになっていきました。
二人だけで始めたロスインゴはいつの間にか内藤さんとヒロムの物語になっていき、EVILは居心地が悪かったのかもしれません。
内藤哲也の愛を受けられず、ヒロムに嫉妬する日々。
さらに追い打ちをかけるように試合で勝てない。
そこへコロナの世界的大流行による自粛。
もやもやする気持ちを試合で発散することもできず、悶々としていたでしょう。
それが積もりに積もったころ、BCからの悪魔のささやきで一気に爆発したんではないかと。
かわいさ余って憎さ100倍じゃないけど、内藤さんへの愛が歪んだ形で出ちゃったのかなと。
そう思えば、内藤さんへ一番ダメージがあるタイミングで裏切る行為にも納得できるし、仮に4月のロスインゴ対談のころから考えていたとしても何でもないように振舞えば衝撃は計り知れません。
あ、今思ったらあの「新しいパレハ」発言はEVILの内藤さんへの最後の呼びかけだったのでは?
このまま振り向いてくれないんだったら俺は新しいパレハとともにお前を裏切るよ、っていうメッセージだったのでは?
だいたい裏切ってBCに入ってるのにディック東郷のこと「パレハ」って紹介してるあたり内藤さんに未練たらたらだよね。

と、ここまで書いたけどさっきまた一つハッとさせられた説が急浮上してきましたけど、もう長くなってきたので、ここでいったん切ります。
続きはまた後程。