420

最終兵器彼女

Hulu で面白いもんないかなーと探していて、これを見つけた。

世界が終わりそうなので女の子を攫って改造するって軍部の発想だけは意味わからんかったが、そこを気にしなければ面白かった。

平和と戦争。それらに本来、境界線はないのだろう。平和な世界で戦争は起こっている。戦争が起こっていても世界は平和だ。むかつくほどに、それらは共存している。人類の終末を彩るものが「兵器」であり「彼女」であるということ。むかつくほどに、それらは一個の真実なのだろう。

声優の演技も素晴らしい。けっこうハチャメチャな世界設定でありながら、まったく非現実だとは切り離しがたいリアリティを感じさせられるのは、声優のおかげもある。生々しい慟哭が胸に刺さる。何気ない談笑が尊かったことが、思い出される。

ところで、わたしは三木眞一郎さんに弱い(?)のかもしれない。別段 好きな声音だとは思わないが、どの作品でも彼が演じているキャラクターに注目してしまいがちだ。
谷山紀章さん、豊永利行さん、沢城みゆきさんあたりの、音程を幅広く使う声優さんが好きで、三木さんはそうじゃない……彼は呼吸、だろうか。特に死に際、息遣いから血が臭ってくる。生汗が聞こえてくる。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?