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誰がなんと言おうと無印良品週間はやるべきではなかった

無印良品週間のせいで間違いなくコロナは拡大している。

3月20日から全国の無印良品の店舗ではじまった「無印良品週間」              アプリなどで無印のメンバーになると,10%オフで買い物ができるというお得な期間だ。

世間ではさまざまな催しが自粛されているが,無印良品では,例年多くの客が訪れる無印良品週間をこの時期に開催することを決めた。

開催にあたっては,「新生活の準備をされるお客様のため」というもっともらしい理由をつけている。しかし無印を経営する良品計画としては,一年のうちで一番売り上げ取れるこの時期の良品週間を自粛というわけにはいかないのだろう。

しかし,そういう事情があるにせよ,やはり良品週間は開催すべきではない。

それは店舗の様子を見ていればよくわかる。  

レジには商品を持った客が長蛇の列をなし,売り場にも人が溢れかえっている。人々は一生懸命に品定めをする。ある商品を手に取り気に入らないと棚に戻す。さまざまな人が手をつけた商品をある人が購入していく。

密閉された空間に従業員も含め,多くの人間がひしめき合っている環境は感染拡大につながる。

店舗に来る客を責めるわけにはいかない。彼らは自分に有利な状況(10%オフで商品を買える)が企業から用意されれば,コロナだろうがなんだろうが店舗に押し寄せる。

一番の被害者は店舗で働く従業員である。何時間も立ちっぱなしでお客様対応に追われる。客の中には待たされてイライラしているものや,高圧的な態度をとるものもいる。

彼らのような客に対しても,従業員は笑顔を絶やさず,誠心誠意対応しているのだ。

一方,良品週間開催を決めた本部では,テレワークを推進したり,不要不急の出社を禁止したりしている。全国の従業員が感染の危険が高い現場で日々働いている中,上層部は感染対策に余念がない。

彼らにとっては従業員や客の安全よりも売り上げこそが大切なのだ。今のところ客のなかから無印良品週間を批判する声は少ない。しかし今後の状況次第では(コロナがさらに拡大すれば)無印良品週間への批判はきっと出てくるだろう。

そのときはじめて「ごめんなさい」では遅い。 今回の良品計画は大きな過ちを犯した。




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