「あとのラジオ」 啓蟄から春分へ
担当するFMラジオ番組 Radio BREATH OF EARTH
二十四節気、雨水から啓蟄の回「あとのラジオ」
番組オンエアで紹介した内容や、触れられなかったことなどをまとめていくブログとして。思い出したり気付いたら編集する公開の原稿のような感じで書いています。通常の歳時記や季節の話の他、そこから派生する食や身体のことなども少し調べてみた上で、自分の感覚ではどんな季節感なのか、小さな思い出や日常を交えつつ、まとめながら。再放送のタイミングで投稿していきます。
よければお付き合いください。
番組のオンエア自体は以下のタイミングです。
リンクやプロフからブラウザにてお聞きいただけます。のでよかったらどうぞ。
WebSites Radio → https://suzume138.wixsite.com/kazemeguru/radio
放送日
2024・3・15 菜虫蝶と化す(啓蟄)本放送
2024・3・22 雀はじめて巣くう(春分)再放送
菜虫蝶と化す(啓蟄)本放送
この候になると、上記のようにいつも荘子のことが思い浮かびます。
お茶のお軸のことばは禅の言葉が多いですが、禅はその根底に、老子や荘子の思想が下地になっているらしいのだけど。荘子の本で少し面白いものに出会ったので紹介しておきます。
「荘子と遊ぶ」玄侑宗久 筑摩選書
説明は省きますが、硬い「荘子」とは違って実際の荘子と話をしながら読み進めていけるような感じです。おもしろい。数年前に読んだのですが、再読しようかなと思ってます。
さて
春分
お彼岸前後、暑さ寒さもというわけで、お彼岸過ぎたら寒さも和らぐはずなんですが、今年は春分に急に雪がちらついていた。我が家付近。寒いなぁ〜。
正岡子規の歌でこんなのがあるんだって
ん〜。確かに〜。
いつも季節の変化はあれ?ってぐらいなんだよねたぶん。
暖かくなるといいな〜
この時期の食や養生
この時期の食材
よもぎ、柑橘、山菜、貝などこの時期に出てくる見かける食材ですが。
身近な食材として、すぐ取り入れられそうなところ。
よもぎについて、と柑橘
よもぎ
僕のうちの周りには、よもぎたくさん自生していて、畑のスペースにも生えているので、からずにそのままにしてるんですが。良い時期になると。いろいろなアイテムに変化します。一般的には草餅とかにするけど。(美味しいね〜、僕は水汲みにいくエリアにある道の駅に近くのおばちゃんが作ってるであろう「あんもちよもぎ団子」がめちゃ美味しくてお気に入り。)よもぎ茶は普段リフレッシュにすごく良い。香りといい温めてくれたり。消化助けてくれたり。寝る前に飲むのも良眠を得られるそうな、温まるのと、す〜っとリフレッシュするので。
ここ最近よもぎ茶飲んでます。
他に我が家が気に入ってるのは「よもぎオイル」よもぎの成分が抽出されて、傷や肌のトラブルにも結構効きます。おすすめ。昔の農家さんは夏(6〜8月)に刈り取って陰干しして、生薬として使ったそう。血止めの妙薬であったとか。
柑橘
この時期、スーパーでもよく見かける、柑橘類。食べ過ぎはそりゃよくないけれど、ほのかな苦味と水分、酸味、あまみ、バランスが良くて美味しい上、爽やかでいいですよね。僕は、宇和ゴールドとか好きなんですが、思い出があって。
ずっと前に、娘と京都宇治の友人の家に1ヶ月近く滞在したことがあって。
友人が海外旅行に行くとき、猫たちの見守りをしてあげる担当で、その期間広い古民家に仮住まいした時がありました。その時に近所のお店に並んでたのが宇和ゴールドで、美味しくてハマってしまって以来見かけるとつい買ってしまう。
それはそうと。春は苦味とかいう。
その苦味、やっぱり柑橘にもあるわけだけど。
食べている時に、この薄皮だとか、分厚い方だとかが家族で話に上がり。
薄皮だけ食べてみる。
苦い。めちゃくちゃ苦い。笑。それでね。
文旦の皮についてちょいと調べたことがありました。
薄皮ね
文旦の果実を包む薄皮に含まれる栄養素「ナリンギン」は、抗酸化作用、血流改善、アレルギー抑制、食欲抑制、生活習慣病の予防などの効果があります。 ナリンギンは、文旦などの柑橘類に含まれるポリフェノールの一種でグレープフルーツにも多く含まれている苦味成分です。
だそうな。グレープフルーツは苦手なんだよなぁ。でも文旦は平気。
文旦の薄皮の部分にはペクチンが多く含まれています。 ペクチンは、水溶性の食物繊維です。 整腸作用があるのでお腹の調子を整え、下痢や便秘を予防してくれます。 また、血液中の悪玉コレステロールを下げる働きがあり、動脈硬化や心筋梗塞、糖尿病の予防に役立ちます。
めちゃいいじゃん!となって確かに食べました。
でも苦すぎてその時はそれだけでは3枚ぐらいで挫折。後味がすごい。。
みなさまも試しあれ。
この時期起こりやすい不調
暑さ寒さも彼岸までというけれど。なんだか昼間の暑さに比べて朝夜と、室内や風の吹く時の寒さ。まだまだ寒いなぁ〜と感じる。体も振り回されるけれど。
初春の頃よりはだいぶ体が慣れてきてるように感じる。
振り回されながら、身体を変化させるんだろうなぁって。
骨盤やら何やら動いたり。初春の頃のエネルギーが不足するような感じとかすぐ眠くなるとかは、少なくなり、動けるようになる。周りも春で動き出すから物事がすすむ回転していくような感覚。でも時々、つまづいたりする時に、どういう風に休んで、小休止を入れるのかって重要なのだなぁと。動けるからと動き過ぎると、まだピークは早い様子もある。
雀はじめて巣くう(春分)再放送
確かに雀。活発で声もよく聞く。
昼間は晴れたら、鳥たちがいっぱいですね。僕は自宅裏がすぐ山なので鳥たちはよく見かけます。かわいらしい。
春はあけぼの。という通り。目がなんか覚めたりします。夜開けるより前。
番組で春暁。(しゅんぎょう)のこと取り上げたのだけれど。
まとめてみよう。
春暁:夜は明けようとしているが、まだ暗い時分のこと
あかとき:万葉時代
あかつき:平安以降
曙:暁よりやや時間的に遅れ、夜がほのぼのと明けようとするころのこと
暦のことを追いかけてはいるもの、別に古い詩歌が大好きなわけではないのだけど。面白いなと思う本を見かけてね。
「いとエモシ、超訳 日本の美しい文学」というのがあって。
その超訳具合が面白い。
正直、「エモい」もよくわからないんだけど。「やばい」を多用してしまった世代としてはこういう言葉が出てきてもしょうがないなぁとしか言いようがない。
ならば、ここまでやってくれるなら、「あぁ読めるかも」とおもってしまった。。。
気になった方はよかったら。
清少納言だけでなく、万葉集、古今和歌集などいろいろ。
話が飛びましたが、次のコーナーへどうぞ
↓娘担当のはんなり喫茶室です。
はんなり喫茶室
お茶の歴史
世界のお茶 紅茶
みなさんこんばんは。だんだんと日中は暖かくなって、春らしい季節になってきましたね。今回は紅茶について、調べてみたいと思います。
紅茶は、不発酵の緑茶や、半発酵の烏龍茶に対して完全発酵したお茶で、イギリスで生まれたとされています。
イギリスに最初に持ち込まれたお茶は、烏龍茶などの半発酵のものであったそうで、その後硬水で美味しく飲むために作られたのが、完全発酵の紅茶です。
発酵が進むとタンニンの含有量が多くなり、硬水で淹れても風味が出やすいことから完全発酵茶が好まれたそうです。
タンニンが多くなると、風味とともに出てくる渋みを和らげるためにミルクティーという飲み方が誕生したとも言われます。
ポルトガルからイギリスに嫁いだキャサリン王女は嫁入りの際に、当時は高価であった茶葉と砂糖を大量に持ち込み、宮廷に喫茶文化をもたらしたそう。
これがきっかけで、紅茶は貴族社会で愛されるようになり、アフターヌーンティーなどの習慣が定着したそうです。
昔は中国種の茶葉が使用されていましたが、19世期ごろインドのアッサム地方で自生のチャノキを発見し、アッサム種が生まれました。
その後もセイロンやダージリンなど様々な紅茶種が生まれたそうです。
日本でも和紅茶として、多くはありませんが紅茶が生産されています。
ちなみに紅茶といえば、私はフレーバーティーとして有名なアールグレイが好きでよく飲んでいます。
それでは良い夜をお過ごしください
今回の選曲
七十二候、菜虫蝶と化す に合わせて。夢。蝶。胡蝶の夢。などがテーマ?
相変わらずですが、気ままに選曲しています。お付き合いくだされば。。
1:ウェインショーター・ナイトドリーマー
2: ミナクマリ・Her moon Dream
ツアーなど一緒にさせてもらっているミナクマリ。
4月19日から22日もご一緒します。
3: IsaGuitarra・Dance with butterfly
2019の自分のソロアルバム「奇妙な森のこもりうた」より。
4:大橋トリオ:dreams
クランベリーズ、フェイウォン、ときて大橋トリオのverを見つけたので
番組でかけておきました。やや大人なしっとり系。
5: The cranberries
Dreams この曲のオリジナル。
みずみずしくて、危うくて、儚くて、美しいです。
誰の心にもある場所を揺さぶられる。そんな感覚。
6:フェイウォンver
僕はこのバージョンが最初でした。映画「恋する惑星」ね。
映画と共に、フェイウォンのこのバージョンも良い。
ポップな印象ですが、当時原曲の雰囲気はそのままにということでレコーディングしたようです。だからよかったのかもね。
故に映画との親和性も高いように思う。
ご清聴ありがとうございました。
また番組でお会いしましょう。
IsaGuitarra 拝
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