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泡沫風土記

空ける事のない
夜の世界で

景色を
照らすのは
月明かり

地に落ちた
黒い太陽を

睨み付ける様に

長い刃の
切っ先を向ける

果てのない荒廃と
乾いた世界にいて

鬱陶しい程の
火の粉を散らそうと

刃を振りあげる

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