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あるイラストからの創作詩

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Twitterで絵を創作題にして書いた詩です 📌Twitterリンク先を貼ってあります
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#藤丸

砂糖         藤丸

私の身体が 砂糖で出来ていていても 周りのモノ達が 私の事を 甘く無いね と言うんだ 単刀直入に 言葉を使うからかな 私自身に自覚が無いんだ 私の身体は 元は植物だったのかな 陽と風の中に居たのかな だったら もっと優しくて 甘い言葉を 言えたら良いのに…

クリスマスツリー   藤丸

壁に描かれた 去年のツリー 消さずに残していたんだ 今年も 此のツリーで過ごした クリスマの日 見る度に クリスマスの楽しい気分を 思い出すんだ

虚無の地       藤丸

此の地に何も無いんだ 全て幻だった?なんて 虚無の主が怖くて傅くだけ ……怖い? なんだ 身の内に感情が有るよ 記憶も思いも残っていたよ それを僕が魅せていない 声にしていない だけだったんだ 伏せさせた身の内の物なんか 見えるものか! 僕の感情は無くなりはしないんだ

視線         藤丸

酒を飲んでる場合ではないな…と 視線が合った 酔いも醒める様な一時 だから 酒瓶を机に打ち付け 再び、此方を見る様に 大きな音を立てた 私は あなたを正面から見据える あなたに酔った事 酒のせいにさせない

茜色の空と世界の狭間で 藤丸

旅人が足を止めるから 僕も一緒に留まる 深く被ったフードのせいかな? 旅人は周りが見えて無いみたいだ 見てみてよ 燃え尽きて遮るモノが無く 遠く迄、見渡せるよ 見てみてよ 燃え尽きた世界にだって 雪が降っているよ 見てみてよ 世界は思っている以上に広いんだよ

氷の欠片       藤丸

積もり積もった氷の欠片が 僕の身体を作り出してゆく 足先迄、出来るのは あと、どの位かな? 僕等は 此の身が消える迄 氷の欠片を振り撒き 広い冬空を 駆け回るのだ

願い         藤丸

手の中には 僅かばかりのコイン 剥き出しの歯は謳を口ずさみ 心に残るのは願い 身体はカラカラに渇き 水気を失い 皮膚は骨に張り付き 此の身は、石の様に堅い姿に 手の中のコインは 握りしめ過ぎたのか 手に錆ついて張り付いた それでも 私は謳い願うのだ

物語         藤丸

手に取った本の雰囲気や 粗筋を読んで 情景が浮かび 引き込まれてしまったなら 読まずにはいられないのだ そうして 読みたい本と 読み掛けの本が 積み上がっていくばかりだ イサブロウ⤵️

金魚の唄        藤丸

『コッチに来て。遊んで』 と、覗き込む瞳が見える 何をしようか? 金魚と唄を作ろうか? 金魚の泳ぎに合わせた曲を作り 金魚の可憐さと美麗な姿で 詩は思い付くかな? だから 一緒に唄を歌おう 曲の出来が下手でも 変な言葉で表現しちゃても その時が 楽しければ良くない?