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短刀を腕に当て 僕の毒を グラスへ注ぎ入れ グラスの中の毒を 蟲に数滴垂らし 毒の強さを 試してみるんだ 蟲の苦しむ姿に 僕の毒の濃さを知るだけで… そんな僕は 白い花の 何度でも咲き誇る 解毒力の強さに 魅入っているんだ
また 今日も昼と夜が混じり合う 刻が来た 空に似せた Hot珈琲を淹れ 夜に染まる 空を眺めるんだ
手を伸ばせば 届くと思ってたんだ でもまだ 足場が低いみたいで まだまだ 登らないと 届かないみたいなんだ 足取りは 誰よりも遅いの 知ってるんだ 誰よりも知ら無いの 分かってるんだ でも 僕なりの 真っ直ぐな道なりなんだ
錆びて寂れた廃墟の街 足音だけが響く 高層の 朽ちた建物の狭間に 私は埋もれて居て 見えぬ空を 何時も見上げていた 朽ちた建物の 屋上まで行けば 空に近付けるのかな と登った 此処は無音だ─ 広いと聞いた空なんか無かった 旗を持って居ても 誰も気付かない 霧が全てを隠すんだ