友人から詐欺にあった


いまだに付き合いがある親友の幼馴染が詐欺をしました。

服飾専門学校を卒業してからすぐに、親友と2人でファッションのコンテストに出ることにした。
テーマは攻撃的で先鋭的なファッションだったような気がする。
私たちのコンセプトは「サキュバス」で、セクシーな悪魔を表現しようと、デザインを提出したら入選。

さっそく作り始めたけど、ふたりだけだと厳しいから学友にも手伝ってもらい、親友の家や自分の家で黙々と服を作り、羽やらスパンコールやら布だらけになりながら、なんとかできた。

コンテストで優勝は出来なかったものの、週刊誌の目に止まり、コンテストから数日後に衣装を着てカメラマンにあーだこーだ言われながらポーズをとり、インタビューもされて雑誌に載った。

その時に一緒に作ってた親友の幼馴染がとんでもない嘘つき。息を吐くように嘘をつく。
スキューバのインストラクターと言ってて、安くサイパンに行けるから準備してくれと言われ、会社に休暇届けを出したのに、3日前に中止の連絡が来たりする。

そんなわけで連絡を取らなくなり、6年後。
知らないサラ金から督促状がきた。身に覚えがない。
サラ金に電話して詳細を聞いたら6年前に保険証で20万円借りていて、毎月利息だけ支払われている、と。
身に覚えがないから警察に電話で相談したら、「あなたの保険証で借りているとなると民事事件だから警察で捜査はできない」と言われ、仕方がないのでサラ金に直接赴いて借用書を見たら嘘つきの彼女の字だった。
特徴的な丸文字。
とにかく自分名義の借金があるのは嫌だったので、ボーナスから全額支払いサラ金とはサヨウナラ。

友人に電話をしたけど現在使われておりませんになっていて、実家のお母さんに連絡をしないとどうにもならない。でも実家の番号は知らない。
ロンドンに引っ越していた親友に電話をし、事情を話したら常習犯らしく、見ていない隙に保険証を盗み借金をして元の位置に戻す、ということをしてきたそうで……。

親友、親友の親、犯人の母親経由でようやく連絡が取れた。
たぶん親友親が犯人親にガミガミ言ったらしく、スムーズに話は進み、呼び出してサラ金に支払った全額を返してもらうことに。

うまいことけむに巻かれたり、逃げられる可能性があったため、会社の後輩に頼んで見張りをしてもらったりと厳重体制で待ち合わせ場所へ。
あっさりとお金を返され、謝罪され、警察に突き出さないでくれと頼まれ、全額返ってきたから警察は勘弁してやると言って別れた。

お世話になった親友のお母さんにお菓子の詰め合わせを贈ったり、親友に電話でお礼をしたりして一件落着。

嘘つきは泥棒のはじまりとは正にこのこと。

たった1人の嘘つきのせいで友達を警戒しなきゃいけないなんて世知辛い。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?