見出し画像

アマデウス(TRPG)でヨグ様の神子ロールができた経験談

GMに褒められたので、自分でどういう準備をしたか忘れないためにまとめてみました。コツとかではなくあくまで経験談な、おはなしです。

実は狂信者ロールは必須ではない

経験談を話す前に、神話創世RPG アマデウス(https://fujimi-trpg-online.jp/game/amadeus.html)をご存知でない方が誤解されないようにお伝えします。

アマデウスは大まかに言うと、神様から力を与えられた神子になり、神様に褒められながら(個人差があります)、神の力を借りながら冒険するTRPGです。
しかし、神子だからって、神様の考えにオール共感する仲良し親子になることは必須ではないのです。たぶん…(一回しかプレイしてない)

突然、おかしな神様に力を与えられて「何を言っているのか分からないよ!」てキャラにしてもいい。
「あいつのことは理解できないが、力は利用させて貰うぜ」というキャラにしてもいい。
そもそも分かりやすくてヒーローっぽい神様もいたはず、たぶん。

それでもラスボスみたいな神の子になれるのはアマデウスだけ!(推定)

本題に戻しますが、以前、神話創世RPG アマデウスに参加させて貰えることになりました。うれしかった!
私はTRPGは数十年ぶりで、アマデウスは初プレイ。楽しみな気持ちと同じくらい、緊張もしていました。

さらに、顔で選んだ父神のヨグ様はなんかすごいおかしな神様。
(こちらの無料公開中の体験版ルルブからも確認できます。https://fujimi-trpg-online.jp/download/amadeus.html)
見た目は銀髪褐色イケメン眼鏡男子と素晴らしいのですが、おでこに目があるし、目玉食べてるし、背景には目玉がいっぱい。
しかも上記の無料体験版ルルブから載っている説明と、ご本神のセリフを一部引用すると、

アザトースの孫にあたる時間と空間を超越した神性。あらゆる存在は彼の一部であるが、彼自身は時空の外側へ追放されている。
「我はヨグ=ソトース。汝もそうだ。我々は一つの存在なのだよ。」
「主神はたいてい我の化身だと思って問題ない。」
https://fujimi-trpg-online.jp/img/amadeus/1120HP/amadeus_trial.pdfより

σ(・、・`)?
よく分からなかったので、ウィキペディアとかも読んでみました。これはそうとうやばいぞ。
(ヨグ=ソト―スがどんな神様かを説明するのは私には役が重すぎるのでご自分でお調べになってください。いっしょにσ(・、・`)?って顔しよう)

そもそも、クトゥルフ神話の神様ってみんななんか大変でした。やばいぞ。しかし私はこうも思っていました。

「こんなラスボスみたいな神様の使徒をPCにできる機会は滅多にないはず!」

よーし、SAN値が無いヨグ様大好き神子になるぞーいと、私は気合を入れて情報収集を始めたのでした。

しかし、この時はまだ「支離滅裂なキャラになればいいかな、PL会話で意思疎通すれば他PLの迷惑にもならない(これ最重要!)だろう」と割と気軽でした。

ヨグ様と価値観を共有しよう

しかし、ルルブを呼んでいて私は気付きました。アマデウスのヨグ様って、とても理知的。支離滅裂とは正反対なんです。
これは、支離滅裂におかしなことを言うPCにしては、ちょっとイメージが違うかな?という雰囲気。

そもそも、ヨグ様の得意分野は「知識、門、時空」です。見た目も眼鏡で賢そうな雰囲気。
それでも発言が意味不明に感じるのは……私とヨグ様の知識に差があるから?

この考えに至ったとき、ようやく私は光明が見えてきました。
ヨグ様と同じ常識・価値観を持って理知的に話すだけでいいのでは?
そもそも、最初からヨグ様は仰っていました。

「我はヨグ=ソトース。汝もそうだ。」

私はヨグ=ソト―スだったのです。

交流しやすいヨグ様を目指してみた

そんな訳でヨグ様だったPC。私も、あなたも、お前も、お前も、お前も、みんな我です。

つまり、この世界そのものを大きな我と捉え、自分もその中の我。そして、父神であるヨグ様は世界の中心にして代表、パパたる我様。

こうなると事件を解決するモチベーションも高くなります。犠牲になっている一般人も我です。
我に迷惑をかける我を懲らしめ、傷つく我を助けるのは当然ですね。

しかし「みんな我なんだし、言わなくても分かるでしょ」では交流しづらい。
たぶんPL会話を上手くできる人ならいけると思うのですが、私はTRPGは久しぶり&アマデウス初プレイ。あまりに我我していては迷惑をかけてしまう可能性が高い。それは絶対に避けねばなりません。

なので我性の違いがあることを理解し「物理攻撃が得意な我」「野球がうまい我」などと呼び分ける方針にすることにしました。もちろん、分かりにくいと言われたらすぐに名前呼びに切り替える方針です。

さらに、個人的な趣味で猫(アマデウスには「獣の子」という、人に変身できる動物をPLにできるのです)にする予定だったので、生後3ヶ月の子猫にすることにしました。

これにより、長く生きて染みついた価値観ではない=急ごしらえで覚えた価値観なので、ブレる可能性があるという設定が自然にできます。

卓の雰囲気やシナリオの出来事に合わせて、普通の価値観に近づけることもできるし、このまま我として突っ走ることもできる、という良い設定になったと自画自賛してしまいます。

あと純粋にかわいい。おはなしできる猫ってかわいい。

多次元宇宙的冒涜猫

そんな訳で「ヨグ様と同じ常識・価値観」を持った(持とうとしている)多次元宇宙的冒涜猫になったPC。

実際のロールでも、行動基準がしっかりしていたので、PCがどうリアクションするのか分からないという場面は一度もありませんでした。

もちろん、GMや他のPLが配慮してくださったのも大きいです。とても遊びやすかった。我我している変な猫を受け入れてくれました。どうもありがとう…!

価値観をしっかり考えておくのは、どんなPCをロールしたいときでも応用できるんじゃなかなーって思います。
あと、今回は皆さんのおかげで使用しませんでしたが、不評だったら妥協・変更するための準備をしておくのも大切だったと思います。

みんなでわいわい楽しむのがTRPGの目的ですからね!(個人差があります…とは言うけども、そう思わない人はいないって信じたい)

また、冒涜猫ちゃんで冒険できる日に備えて、ヨグ様の価値観を忘れずに生きていこうと思いますよ。

ฅ^・ω・^ฅ
全は一、一は我。でも、一つとして同じ我はいないんだって。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?