ぬいぐるみ病院が『なおして』いるのはぬいぐるみ、だけではない

株式会社こころの事業の1つ、ぬいぐるみ病院。
#わたしが応援する会社  と聞いて真っ先に思い出したのがこの会社でした。
名前の通り、ぬいぐるみを『なおす』病院なのですが、本当に治療しているのはぬいぐるみではないのだと思うのでして…今日はそんなおはなしです。

私達はぬいぐるみとの生活を守ります。

ぬいぐるみ健康法人 もふもふ会
ぬいぐるみ病院

先ほどもお伝えしました通り、ぬいぐるみ病院はぬいぐるみをなおす専門病院です。
上記のWebサイトも、人間の病院のような表現を貫いています。
一度たりとも、ぬいぐるみを『直す』『修理する』のような、物扱いをしていません。
ぬいぐるみ=生きている患者という世界観を徹底しているのです。

入院後に治療の経過をメールで教えてくれたり、病院スタッフ(これもカワイイぬいぐるみ)や患者仲間の退院パーティーを開いてくれたり、その待遇の良さはむしろ人間の病院を越えるレベル。

さらに、病院のある地域で大きな地震があった際は、スタッフがすぐに入院患者(ぬいぐるみ)の安否を確認し、SNSで発信しました。
入院患者の家族はとても安心したようです。まさに神対応。

私の家族(ぬいぐるみ)はこの病院を利用したことがありません。
しかし、ネットの口コミや紹介を見て、この会社に魅了されてしまいました。

なぜなら、この病院は人に寄り添い、人を癒やすものに感じられたから。
ぬいぐるみ病院が治しているのは人間の心だと思うのです。

悲しいことに(過去に比べればずっと進歩していたとしても)ぬいぐるみは女の子だけのものと思う人は多くいます。
過去に保育園で働いていたとき、「男の子なのに、お姉ちゃんと同じぬいぐるみを欲しがって将来が心配」と保護者に言われたと、若い先生が困っていたこともありました。
また、こちらのインタビューによると、株式会社こころの堀口こみち氏自身も、大人になってもぬいぐるみ離れができないのではと心配した親によって、大切なぬいぐるみと無理やり別れさせられたとか。

私も女の子らしくない趣味で周囲に白い目で見られたものです(両親の理解があったので、大分救われていましたが)
なので、ぬいぐるみに関して否定されてきた人たちがどれだけ傷つけられたのか、多少は分かるつもりです。

だから私は、ぬいぐるみ病院と運営会社の株式会社こころを、応援しているのです。

ぬいぐるみを生きている患者として扱うことで、ぬいぐるみを家族のように大切に思うこと──そう思っている人の気持ちを、全力で肯定する
それは、今まで否定され、傷つけられた心を治す一番の手当てだと思うのです。



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