ゴールドEとの差からメローネの過去を考察する(ジョジョ)

メローネとジョルノとスタンドの共通点から考察したおはなしです。
(以前、ふせったーで「メローネは暗チの主人公(ジョルノ)ポジ説(2019/2/15)」として投稿したものを手直ししたものです)

まえがき

メローネのスタンド・ベイビィフェイスは、ジョルノのスタンド・ゴールドEは、きれいに対になった能力です。

スタンドは本体の精神から生まれるものなので、ふたりのスタンドの相違点と共通点、そして明かされているジョルノの過去を合わせて考えれば、メローネの過去も大まかに推理できるのではないでしょうか?

結論から言うと以下のような考察になります。
・ジョルノと同じく、メローネも育児放棄(虐待)されていた。
・ジョルノと違い、メローネには『信じること』を教えてくれる他者との出会いがなかった

早速その理由をご説明しましょう。今日は真面目ですよ!

対になったスタンド

無機物を生き物に変化させるゴールドE。
対してベイビィフェイス(正確には産み出されたジュニア)の能力は、生き物を無機物に変化させること。
まさに対になっている能力です。

共通点は、ジュニアも生み出された生き物も、本体から離れて自発的に行動できること。

この相違点と共通点は、二人の生い立ちが似ていたが途中で大きな分岐があったことを示しているのではないでしょうか?

メローネは『信じること』を学べないままスタンドが発現した

ジョルノの生い立ちで重要なのは、名前の出てこないギャングを助けたこと。
育児放棄や虐待をされ親すら信用できなかったジョルノですが、ギャングとの出会いで『人を信じること』を学びました。
その結果、ゴールドEは生物を生み出し、傷の治療にも応用できる黄金の精神に則ったスタンドに成長したのでしょう。

では、攻撃的で悲惨なベイビィフェイスを発現した、メローネの生い立ちは?

母体を息子に食わせてしまうこと、遺伝子的には父になるターゲットを殺しに向かわせることから、メローネは両親を憎んでいることが伺えます。
ジョルノと対になっていることから考えると、メローネも両親から育児放棄(虐待)されていたのでしょう。

メローネが黄金の精神を持てなかったのは、『人を信じること』を誰も教えてくれなかったから。

自分を守れるのは自分しかいない、自分のことは自分で成長させなければいけない…そうやって大人になったメローネに発現したベイビィフェイス。

母親を犠牲にして育つスタンド=自分の分身に、メローネは丁寧な口調で物事を教えます。
自分がかつて、そうやって成長したように……。

と、考えると、かなり説明がつくと思うのですが、いかがでしょうか?

「おめーを頼りにしてっからな!メローネ」

残念でならないのがギアッチョとの出会いが遅かったこと。
原作でもアニオリでも、ギアッチョとは結構良い友人関係だったことが表現されています。

特に原作の「おめーを頼りにしてっからな!」という信頼の言葉。
もしも幼少期に二人が出会い、信頼できる友人同士になれていたら…
信じて良い他者がいることを知っていたら…

ベイビィフェイスは『ゴールドEと対になったスタンド』ではなく、『ゴールドEに似たスタンド』になっていたかもしれません。


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