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僕の大好きだった人~告白~

この話は【僕の大好きだった人】第13話になります!
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どう考えても僕はおかしい。

そもそも好きってなんやっけ?

マモルへのそれは明らかに他の人に対しての好きと違うものだって

この頃には自分でもわかってた。

僕の大好きだった人~告白~

伝えてしまうと全部終わっちゃうのかな…

そもそも何の為に伝えるのか、わからないよな。

マモル君も困るやろうし
今の関係が壊れるのは僕も困る。

誰にも知られちゃいけないから
誰にも相談出来ないし

けど、

このまま嘘ついてるような状況で
一緒に居るのも辛い。

「一生友達でいようね」ってそんなありふれた言葉すら
嘘になるのが嫌だった。

「マモル君ちょっと話ある…」

マモル君「ん?どうした?なんかあった?」

「いやなんもないっちゃ無いけど、2人で話したい事がある」

そんな電話をした翌日
いつもみたいにマモル君が家に来てくれて。

マモル君「どしたの?やたらと元気無くない?」

「いやそんな事ないねんけどさ…」

マモル君「あれ?お酒呑んでる?」

普段は1人じゃ呑まないお酒を、少しだけ呑んでた。

「俺さ、自分の事が気持ち悪くて嫌いでさ」

マモル君「え?俺は星君好きやで笑」

「いやあのさ、俺、マモル君が好きでさ…」

マモル君「知ってるwだから俺も星君好きやって」

「いや俺の言うてる、好きは多分さ…」

「多分マモル君のそれとちょっとちゃうくてさ」

マモル君「どういう事?」

「なんて言ったらええかわからんねんけどさ」

マモル君「うん」

「恋愛の好きなんよ多分…」

マモル君「…」

「黙っててごめん、自分でも整理出来てなくて」

マモル君「…」

「なんか騙してたみたいな感じになってたらごめん」

マモル君「うん、いやあのさ…」

「うん」

マモル君「俺、なんとなくわかってたで?」

「え?」

マモル君「やけにくっついてくるな…とか笑」

「うん」

マモル君「こないださ2人で旅行行った時」

「うん」

マモル君「寝てる時にキスされたから、やっぱそうなんやろなって」

「え?起きてたん?」

マモル君「うん、けど目開けたら星君驚かすかな?と思ってさ…」

「まじか、ごめん」

マモル君「いや全然大丈夫やねんけどさ、ちょっとびっくりしたけど」

「そっか」

部屋の中で流れてた音楽がやけに大きく聞こえて

伝えられた安心感とよくわかんない感情で
涙が止まらなくなってた。

マモル君「星君はさ、どうしたいん?」

「どうしたいって?」

マモル君「いや俺は女の子が好きやから、やっぱ付き合ったありは出来ないやん?」 

「うん、わかってる」

マモル君「星君はどうしたい?」

どうしたい?って言葉の意味は

もう一緒に居られないって意味だ。

少しの沈黙の後

マモル君「俺も男友達として、星君の事は大好きやねんで…ごめん」

そう言った後に、
黙ってマモル君が部屋を出て行った。


終わった。


あ、全部終わったのか。



楽しかった毎日は突然終わった。

俺のせいで。


俺が伝えちゃったからだ…


言わなきゃ良かった。

自分勝手に伝えたからだ。


言わなきゃ良かった。

でも、言わなくても伝わっちゃってたのか…

・・・


・・・・・・・


言わなきゃ良かった…

次回僕の大好きだった人~僕が大好きになった人~

お楽しみに!





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