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カムバとスミンはおたくを狂わせるという話

全世界のAROHA、カムバお疲れ様でした。

そして何よりムンビンとサナ、ふたりともお疲れ様、ありがとう。そして1位おめでとう。グループ初のユニット活動ということで、不安もたくさんあったと思います。素敵な姿を魅せてくれて、精一杯この2週間走ってくれてありがとう。

やっぱりふたりが大好きだし、何よりもASTROというチームが大好きということを改めて実感したカムバ期間でした。他のメンバーもそれぞれスケジュールがある中、たくさん援護してくれて感謝です。今度は6人全員でカムバして1位獲ろうな。君たちが私にとって何よりも光り輝く星です。
さて、自分にとっては2回目のカムバ期間が終わったので思ったことを。

自分が最初にリアルタイムで追ったカムバは、今年5月の『GATEWAY』ですが、このカムバという祭りという名のシステム、めちゃくちゃ興味深いなと。ASTROに沼ったきっかけはまた別途記録するとして、このカムバはおたくを狂わすシステムではないか?以下最近K-POPを知ったいちジャニヲタの感想です。

※同じK-POPアイドルでもグループや界隈によって、カムバやスミンの事情は異なります。あくまでいちロハの感想です。

そもそもカムバとは何?

「カムバック」の略でとても簡単に言うと、「新曲をリリース→プロモーション活動」の期間のこと。ジャニーズの場合、シングルを年に1-3回、年1のライブ前にアルバムリリースという流れが多い気がする(勿論例外はあるが、このくらいの周期で活動ができれば理想だと考えている)。対してK-POPの場合は、アルバムでのリリースが多く、アルバムの曲で1ヶ月前後活動し、その後グループ活動は休止状態となる。とりあえずこの期間の情報量が多い。情報がタコ殴りをしてくる。

そもそも音楽番組の数が多いし、1-2曲フルで歌う(神か??)ので感覚的に1日に1曲は新しいパフォーマンスも見ている気がする。ラジオだったり生配信だったりWEB、SNSの更新と毎日大量の情報が一気に押し寄せてくるので、ご飯食べてる傍から口に大量のデザートを詰め込まれている気分である。ちょっと待って、いや待たない状態が数週間続く訳である。というか情報出過ぎて本当に追いつかない。TL見て「え?何か出てる(た)の??その出典どこ?」みたいなことが結構ある。

ではファンはその情報を享受していくだけなのか?となるとそれは「NO」である。ファンは「スミン」などで活動を援護するのである。

ではスミンって何?

「ストリーミング」の略でこれも簡単に言うと、音源や動画の連続再生である。カムバでは各音楽番組で1位を目指すことが一つの目標だが、これが中々切実である。良い結果を残せなければ、カムバ期間が開き、最悪グループの解体という悪循環に陥りかねない。

では1位を取るにはどうしたらいいのか?各音楽番組にはその基準がある。音源と動画の再生回数、投票、CD売上…など諸々の項目だ。それらを合算して順位が出る。日本からスミンをする場合、1番簡単なのがYouTube(※ただしただ単純に連続再生するだけではカウントされないことは注意)。最も得点が占める割合が多いのは音源である。これはAppleMusicや日本のサブスクからの再生はカウントされない。じゃあどうするのか?

韓国のサブスクに登録しスミンをするのである。

が、通常日本からはDLできない為中々大変で、読めない韓国語に四苦八苦しながらDLしID登録をし設定をし月額分のお金を支払わなければならない(当然のように円ではない)。1回覚えてしまえば、韓国語が読めなくとも操作できるようになるが、まぁハードルは低くない。色々と補償はないので。気になる方は先輩方が方法をネットに掲載してくださってるので見てくれ。自分は最初登録した際、エラー起こしまくって時間をかなり要した。しかし推しに1位を取ってほしい一心でおたくは各アプリ1000円以上支払いスミンするのである。

スミンは本国の応援チームを中心に再生リストを作ってくださるので、そのリストを作成、24時間再生していく。自分の場合、普段使用しているデスクトップPCとiPhoneの他に、引退した前のiPhoneたちやらサブのノートPCなど、とりあえず使える端末は全て引っ張り出して各自スミンをしている。端末には当たり前だが各々イヤホンを指しているので、曲を全て聴いているわけではない。だがやはり無音で作業も寂しいので、そうなるとどこかの端末の音源を聴く。カムバ期間聴いているのは、そのアルバムやグループの曲ばかりになる。トータルすると再生回数は何百、何千にも及ぶわけである。

洗脳かよ。

支配されるのは聴覚だけではない。前述のように音楽番組やら動画やら配信やらが主に夜にかけて立て続けに起こるので、プライベートの時間はほぼ推しを見て、推しの声を聴いていることになる。生活のほとんどが推しに浸食されている気分になる。

※また投票もあるので、カムバ期間外も投票券を集めて、期間になると投票をする必要がある。準備も含めやることは多い。何せ投票するにも複数アプリが存在するので。日本語対応がないアプリが多く、それらを攻略する必要もある。攻略法に関しても様々なやり方があるので、知りたい場合は各自調べるなり、先輩方に聞くなりすることをおすすめする。

数週間そんな生活をしていると依存度がかなり上がる。今回の場合は公式から「#ASTROただひとつだけのファン」というハッシュフラッグが作られているし(同じくファンを意味する#AROHAとは別に)、アイドル本人たちもこちら(=ファン)を意識した発言、発信というものがとても多い。毎日メンバーがセルカと共に様々なメッセージをSNSで更新する。リアルタイムに発信することで、「一緒に走っている」という思いが強まる。

一定期間露出を大幅に増やし大掛かりなプロモーションを仕掛ける、ファンはそれらを受け取り反応し、熱を入れて応援する、そしてその結果が数字で示され今後の活動に繋がっていく。一連のこの焚き付け方というのがよくできている。言い方は悪いが、決まった期間内というのは程よく正気を失わせるし、数字が出るというのも熱を上げるきっかけになる。

一方で。

このシステム、アイドル自身もファンも病むよなって。毎回1位が獲れれば何も問題ないが、アイドル戦国時代のK-POP、どの週も月も激戦区である。毎日のように音楽番組で1曲フルで激しいダンスを踊り、他にも様々なプロモ活動をしてくれる推したち。こんなにも沢山努力してくれているのに、1位になれなかったときの絶望感と申し訳なさは半端ではない。得点が出て、『現実』を突き付けられるのは、怖い。

またファンの間に「差」が生まれやすいという点もある。前述の通り、時間とお金と手間がかかるため、「できる人」「できない人」に分かれてしまう。後者の場合「そこまでする気にはなれない」人もいるだろうし、「時間やお金に余裕がない」人もいる。そういった「熱」の差が生まれ、ファン同士衝突することもある。応援の仕方は様々で、アイドルに求めることも様々だ。現にこういった応援に疲れ、ファンを辞めてしまう層もいる。だが応援するファンがいなければ、アイドルは終わってしまうのも事実だ。一方ライト層がいなくなるのも危機だ。

前回のカムバで、1位を獲ったときのメンバーの泣く姿を忘れることはない。泣きながら抱き合う彼らを見て、自分も泣いた。約1年4ヶ月ぶりの完全体のカムバック。やっぱりプレッシャーがあったのだろう。今まで1位候補に挙がりながら僅差で1位を逃していた。どれだけ不安だったろうか、悔しかっただろうか。メンバーたちのホッとしたような表情でボロボロと込み上げてくるように流れる涙を見たとき、改めて彼らの置かれている環境の厳しさを痛感したのだった。

彼らは努力して素敵な姿をファンに魅せてくれている。ならば自分も出来ることはやるしかない。だからカムバが来ればスミンする、投票をする、反応を公式に返す。このシステムに思うことはあるが、ある意味明確にわかりやすい応援の仕方でもある。ならばやるしかない、そう思わせてくる。

いつかアイドルはアイドルで無くなる日が来る。グループはいつか無くなる日が来る。アイドルに永遠はない。そして自分たちファンも「ずっと」はない。だからこそ自分は「今」を後悔しないように応援したい。心からそう思う。

いやめっちゃハマってるやん。ほんまな。今日も自分はアイドルに狂わされている。狂う、上等。アイドルたち、もっと狂わせて欲しい。自分はそういう何かに狂うのが好きで、生きておたくをやってるので。

長々とまとまりのない文章になってしまいましたが、今回の活動も最高でした。次回のカムバは早めに頼むぜ、ふぁんたじお!!!!!の気持ちです。


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