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続・サウンディング型市場調査って何?

先日投稿した「サウンディング型市場調査って何?」で本渡港の案件を取り上げたことは想定以上に地元での反応がありました。改めて自身の影響力に驚いた次第です(笑)

天草市及び本渡港の現状

関係者や地元本渡の方々から色々なご連絡、お話を頂きました。最初関係者から連絡を頂いた際には「余計な記事を投稿するな!」という連絡かと思い身構えましたが、その真逆で指摘の通りだと。話を聞くと今回の事業はまちづくりに大きく関わることなので失敗は許されない、とにかく地域にとってプラスをもたらすことが出来る事業にしたいと強い想いを感じました。

天草は元々2市13町で構成されており、天草市は旧本渡市をはじめ2市8町が平成の大合併によって統合したことで成立した自治体です。意外と知られていませんが淡路島に次ぐ国内で2番目に人口が多い有人島で面積も広く、本渡港が位置する下島は面積574.01km2であり、本州など主要4島を除く日本の島では8番目に広大な面積を有します。

しかし、天草五橋及び瀬戸大橋によって九州本土と陸路で繋がっていることや人口減少や高齢化の進展でここ20年航路の廃止が相次ぎ、市の中心部にある本渡港における航路は御所浦航路を残すのみとなっています。

天草市:本渡港周辺環境整備事業基本計画(原案)より
天草市:本渡港周辺環境整備事業基本計画(原案)より

まあ、データから見ても港として現況はかなり詰んでいます。これを活性化しなければならない重たいテーマが背景にあり、それは天草市としても頭が痛いのは当然。役所だけで考えても良いアイデアは出ないし、地域の現状を知らない都市部のコンサルに丸投げをする訳にもいかない。ハコモノを建てて指定管理者では厳しい状況になるのは明白。だからこそ市民の声を反映させる苦肉の策としてサウンディング型市場調査を実施することとになったのです。

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