積荷を捨てろ
アニメ版風の谷のナウシカで、城オジたちが漂流するバージから積荷を捨てるシーンあるじゃないですか。
あれ、子どものころはよく分からなかったんだけど、いまは痛切に分かるんです。
「生き延びるためには、物理的に軽くなることが超重要」であることが。
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文字のやりとりを自分事として追うだけで "MP" を消費するので、仕事が相当大変になってきた辺りで、一部の活動を「完全シャットアウト」することにした。これが、効いている。
まず切り離したのは娘が通う学校の運営活動(理事ですが元々ボランティア)で、1月中旬から4月中旬までは全面休止を宣言した。おかげで、土曜日丸々と平日夜を仕事と休息に充てられている。
MLも、なるべく読まずにアーカイブ 。考えない。かけらも考えない。そうやって軽くする。
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これだけで足りるかと思いきや、近頃はもう少し積荷を捨てないといけない感じなので、noteの投稿企画系と、オフ会を含むサークル活動系も、なるべく見ないようにしている。
波に乗った1年を背負う今がチャンス、という惜しさはあるけれど。時が経てば、また戻ってくることもあるだろう。戻ってこないかもしれない。そこは、一期一会で。
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コミュニケーション系の「積荷」を減らしたぶん、ぐっと増えたのが読書量だ。編集系、文芸系、社会系。近々書くけれど見城徹をハブとして、少し前の世代の小説やら、ルポルタージュ系の作品やら。そして仕事にも関わるエスノグラフィー系。あとは昨日のnoteに絡めた経営、マーケ、デザイン方面。
ひとりで完結する世界に潜っていく。
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物理的に重量を減らさなきゃいけないのって、自分だけじゃなくてチームのマネジメントもそう。
やるべき仕事が回っていないメンバーは大概、小手先の調整じゃどうにもならなくって、「塊で剥がす」しかない。持っているものの量を大きく減らして、一部でも軌道に戻す。その後徐々に、積める量を増やしていく。
その捨てた積荷は、誰かが拾うんだけど。
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「必ず助ける」と言ってくれる姫様は特にいないんで(自助……)、ひたすら高度を保って漂流する先に、不時着する水面が見えてくるのを待つばかり。ただプロジェクトというやつは、定義上、終わりがあるわけだから。
信じて積荷を捨てる。
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