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私のメモシステムと記録環境(2022)

やるべきこと・やりたいことを「記憶」せずに「記録」する。これをやると、基本的に《やり忘れる》は発生しません。だから私は基本的に《やり忘れる》ことはほとんどないんです。

忘れないための環境、基本は変わりませんが、最近少し変化があります。いま使っているツール群と使い分けについて、この記事で紹介します。

Asana

個人タスク管理のすべての母艦である、Asana。2011年に使い始めてもう10年を越えますが、最近所属先では全社導入と相成り、チームでの利用が進んでいます。京都拠点でも複数の「伝道師」が生まれ、浸透を進めています。Premiumプランでの利用です。

私が仕事上対応すべきタスクは、
・クライアントBacklog(複数)
・制作チームBacklogまたはSlack(複数)
・社内Slack
・ミーティング議事録
・時々メール
それぞれから日々舞い込むわけですが、これをとにかく一度AsanaのMyTaskに放り込み、〆切とタスクの大きさと優先度(人に頼むのは先、自分が考えるのは後)でオーガナイズの上、「Today」を上から順に消し込んでいきます。時々Project単位でタスクの洗い出しをします。自分からメンバーにタスクを頼む時はProject側にタスク追加して通知します。

MyTaskの中で「期日に応じて自動的にLater -> Upcoming -> Todayに移ってくる」機能は、カスタマイズ/オートメーション機能に移りました。これはわりとキモ。

期日のあるプライベートタスクもAsanaに統合しています。Asanaを毎日見ることが習慣化されれば絶対こぼしません。


Google Keep

スマホ用メモ。主に買い物メモに使っています。昨年夏からメモに背景画像が指定できるようになりテンションが上がりました。

Keepのメモは基本的に「チェックリスト」で使っています。ざざっとリストをつくってざざっと消し込んでいく、インスタントな軽量チェックリストとして活用しています。

スマホ(Pixel5)⇔PC間の同期も早いので、あとで読む記事の一時中継用などにも。検索性もいいんですが、いまいち「情報の母艦」として使うほどの信頼感は持てていません。


手書きメモ

図書館でライダー・キャロルの『バレットジャーナル』本を見かけて読んで以来、手書きもいいなと思って、バレットジャーナル風ノート構造をRollbahn(ダイアリーじゃなくて普通のほう。Lサイズ)でやっています。

日記はずっとつけてるんですが、DayOneをいちいち開くのが億劫でログが失われるので、《常に手元にRollbahnの今日のページを開いておき、ペンを置いておき、思い立ったら書き込む》ことを習慣化して記録精度を上げる狙いです。Rollbahnの過去のメモは基本的に読み返しません。どこかに清書が必要なので、DayOneへの転記を週1ぐらいでコンパクトに繰り返しタスク化する方向で調整中。(やはり「数年前の日記を読み返す」のは後々面白いのでね……)


Obsidian

つい最近一軍に上がってきたテキスト編集ツール。Markdownで書いて、ノート間を相互にリンクできるメモアプリです。主にPC用。圧倒的に軽い。圧倒的に早い。カスタムテーマでテンションが上がる。複数デバイス同期はGoogleDrive経由でやってます。

実は、PCを開いて作業している時に「まずどこにメモするか」がずっと定まっていませんでした。昔はEvernoteに集約していたものの、Evernoteから心が離れてしまって以降、
・Google Keep(長文は無理)
・Sublime Text(探せない)
Bear(軽いけど出力が弱い)
Craft(きれいだけど入力が弱い)
など迷走していましたが、ついに落ち着きそうです。議事録、映像を見ながらのメモ、作業中の手順メモ、全部まずはここ。カスタムテーマの着せ替えが楽しいです。目下 "Horizon"  使ってます。

左がEdit view, 右がRead viewの2ペイン構造

Obsidianは、ドイツ生まれのノート術 ツェッテルカステン(Zettelkasten) と親和性が高いようで、コアプラグインが入っています。これを研究すると「執筆力」が高まりそう。あとは「流れていくノート」と「まとめて保存しておくノート」の構造化の方針が固まればけっこう信頼度が上がるはず。

Obsidianの使い方は、"Obsidian Tips" で検索して8分ぐらいの紹介動画(英語)を見るとだいたいの機能は把握できます。ざっと見渡した感じ、この8分以上のまとまった情報はあまりなさそう。


Notion

Notionは応援したいプロダクトだし、アイコンとカバー画像、DBのギャラリービューでテンションは上がるんですが、いかんせん重い。そして「丁寧に整えないときれいにならない」ということでいまいち使えていません。パーソナルWikiっぽく目次構造だけ作ったものの中身の粒度はばらばらです。

一番腹落ちしている用途は読書ログです。書影はGoogle画像検索をお借りしています。読書メーターではなくNotionを使う目的は、カテゴリー分類と読書メモの統合です。

あと、短期のパーソナルプロジェクトの目標をまとめたページを作ってホームページ的に見ていた時期もあります。(レイアウトを工夫するとテンションは上がる)

Notionの構造上の強みは「データベース」。属性を分けて管理し、複数ビュー切り替えながら運用し、レコードごとに詳しい情報を足していきながら長く使う情報の管理には向いています。プライベートで管理したい情報の中に、あんまりそういうものはないんですが……

自分にとってはハイコスト・ハイリターンなツールという印象です。多分個人メモはObsidianに集約されていき、ObsidianがWikiに育っていくと思います。

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ひきつづきLifehack的なネタについては心の清涼剤として定期的に見ていくようにしたいと思っています。

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