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夏⁑季節の染め物(クサギの葉)

草木染めで緑色を染めようと思ってもなかなか思ったような緑色に染めることができない。
一般的なのは、藍染めと黄色に染まる苅安などの色を重ねて緑色を出す。

見た目は緑色でも、緑色色素を植物の外へ取り出すことは難しい。
小学生の時に習った光合成を行う色素”クロロフィル“
水には溶けないし、植物の外に出ると分解してしまうという性質。

何度か緑色に染めたいと思って、ヨモギで緑染めをしてみても、緑色というよりは、明るい黄土色に...

先日、ヨモギの緑染めワークショップに参加してみたが、緑というよりは黄色に染まった。
これはこれで良い色だけれど、やっぱり緑色に染めたい。
山崎青樹さんの草木染染色図鑑③を参考にして、クサギの葉で緑染めをしてみた。

クサギは、独特なにおいの葉っぱから臭木という名前になったとか。
野山でよく見かける木で、秋になると青い実をつけ、その実で透明感のある青色に染めることができる。
若葉をお浸しにして食べたり、薬用として使うこともできる生活に役立つ木らしい。
といっても、草木染めを始めてから知った木なので、私にとってはそれほど馴染みが無い木だった。

クサギの緑染めは、6月頃の葉が適しているそうで、季節が進むと、どんどん茶色味が出てくるので、緑色に染まりにくくなるそう。
草木染めが面白いのは、時期によっても育つ環境によっても色が変わってくるところ。

クサギの独特なにおいを感じながら、何度も煮出していくと、抹茶を水に溶かしたような液が出てきた。

抹茶色の染液

お弁当包み用のハンカチとストールを染めてみた。
新緑の季節にぴったりな爽やかな若草色のお弁当包み。(写真よりももう少し黄色)
自分の持っているお弁当包みが何度も重ね染めをして、全部暗い色になってしまったので、今度からこれを使おう!
ストールは抹茶色に。

緑染めは何度も煮出すので時間もかかるけれど、染まった色を見たら時間をかけた甲斐があったと言いつつ。
欲を言えば、もう少し手間と時間がかからない染め方があれば良いなぁ。

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