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市販染料☆インドアカネ染め
季節を感じながら、身近な植物を使った草木染めやモノづくりを楽しんでみませんか?
今回は少し実験的な染めをやってみた話。
インドアカネという市販の染料を使って、
布の下地処理を比較してみた。
インドアカネのチップ↓
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/93334014/picture_pc_35a8ccfb4e1325976619687a32d2a621.jpg?width=1200)
茜には、大きく分けてニホンアカネ、
インドアカネ、セイヨウアカネがある。
日本では、赤色を出すために
ニホンアカネを使っていたけれど、
今では入手することが難しい。
そして、他の茜と比べて色素が少ないので、
濃い赤色に染めることは難しいらしい。
セイヨウアカネは、染料店で手に入るけれど、
まだインドアカネでしか染めたことが無い。
機会があれば、それぞれの茜の違いを
見てみたい。
インドアカネでは、赤色〜ピンク色に染まる。
植物を煮出すだけだから、そんなに濃くは
染まらないだろうと思うかもしれないけれど、
インドアカネは別格。
使った鍋やボールは赤く染まる。
プラスチックも。
床にも養生をしておいた方が無難。
もしくは、染液をこぼしたらすぐに
拭き取っておかないと、後で結構苦労する。
もし、インドアカネで染めてみようと
思ったら、赤くなっても構わない鍋やボールを使った方が良い。
インドアカネの染液は、
インドアカネ100g、食酢20mLと水4Lで
20分ほど煮出した。
これを2度繰り返して抽出した液を合わせて
染液にした。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/93299037/picture_pc_d22df9370401d073d261936e60fe5d31.jpg?width=1200)
茜の染液を抽出する方法には、
食酢を入れるやり方が多いので、
酢を入れてみたが、入れなくても赤く染まる。
比較した訳では無いので、
何が違うのかは分からないけれど、
今回は酢を入れてみた。
茜は沸騰させて煮出すと、
色が濁ると言われている。
インドアカネは多分大丈夫...
というのも、何度かグツグツ煮出しても
濁らなかったから。
媒染には、焼きミョウバンを使って、
染液→媒染→染液の工程で染めた。
今回は、下地処理なし、豆乳処理、
タンニン下地の3パターンと、
濃染剤を使って染めた布を酵素系漂白剤で
脱色したものも一緒に染めてみた。
下地処理無しの綿の袋↓
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/93334030/picture_pc_f24deed351ae8e225fd48ed76cac72f1.jpg?width=1200)
下地処理無しでも、可愛らしいピンクに。
豆乳処理したオーガニックコットン↓
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/93334039/picture_pc_3c8d6f5bad4ba097174d49c701f9351d.jpg?width=1200)
タンニン下地処理した中古Tシャツ↓
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/93334054/picture_pc_212122bf53177a7acd9b6c3f6a17681a.jpg?width=1200)
写真よりも赤みが強く、
豆乳下地よりも赤い。
2回ほど何かの植物で染め直したハンカチを
酵素系漂白剤で脱色したもの↓
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/93334061/picture_pc_fb5d92600c1d6784ce9c66eacd305b75.jpg?width=1200)
このハンカチは1度濃染剤で処理したものを
漂白して染めた。
濃染処理を1度しておくと、漂白しても
効果は持続しているよう。
染液→媒染(ミョウバン)→染液→灰汁→染液
の工程で染めてみた。
灰汁や石灰水でアカネの赤みが出るらしいので、試してみたところ少し赤色が変化した。
草木染めは、抽出方法や下地処理、
媒染剤の種類、pHなどの違いで
色が変わるのが面白い。
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