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ひといちばい敏感な子

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ひといちばい敏感な子(HSC)の育児で経験したこと、接し方で気をつけていること、こんなことがあったよ、と言った日々の記録をまとめています。 同じような悩みを抱えている方の一助にな… もっと読む
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記事一覧

人一倍敏感な子どもの子育て #18 「夜驚症」かもしれない下の子の話

自覚はなくても、頑張りすぎてることはあると思うこのごろ子供が、寝てから1時間~3時間くらいの間に突然飛び起きて泣き出す日がある。 もう少しで6歳だから、いわゆる赤ちゃんの「夜泣き」ではなく「夜驚症」と思われる。 園でほとんどしゃべれなかった我が子も、最近は耳打ちなら友達にも話せるようになったらしく、それはとても良いことだと思っている。 しかしだれしも、そういう「勇気」を振り絞るときは緊張したり、不安を感じたりするものだろう。 子供のうちは特に、感じているものを表現する言

人一倍敏感な子どもの子育て #17 一年前の幼稚園の運動会で演技できなかった娘のその後

#5の記事で、演技できなかった娘のことを書きました。 あれから一年。 年長になり、幼稚園の臨時休園を経て何かが変わった娘。 少しずつ園でも発言できるようになり、先生曰く、二学期に入ってからは問題なくクラスのみんなの前で発表できるとのこと。また、運動会の練習もものすごく張り切っていて、「これはいけるかも知れない!」とお墨付きも。 とはいえ、あまりプレッシャーをかけてはいけないと私は考えていましたので、昨年はたぶん言ったであろう、「頑張ってね!」とか「やればできる!」とはい

人一倍敏感な子どもの子育て #16 学校では「ひとり」でいたらいけないのか?

子供がけがをして帰ってきた。それもおでこ! 直後にかかってきた先生からの電話によると、どうやら誰かに押されて転んだ、ということではなかったらしいが、頭をけがするって、どんな転び方をしたのやら。 ランドセルという重荷を背負ったまま走って転んだことはこれまでにもありました。だから、そんなこともあるかと思ったのですが、走って帰りたい理由があったに違いないと、あれやこれや理由を探り出すことになったのです。 敏感すぎて集中できない・・・?一年生の頃から、周囲の子にはない敏感さを発

人一倍敏感な子どもの子育て #15 幼稚園で話せない我が子のその後

長い長い休みの間。親子の時間はたくさんとれましたが、同年代の友達や先生と遊びたい気持ちを募らせた我が子。 「早く幼稚園に行きたいな」 子どもの純粋な想いを、一刻も早く叶えてやりたいと願う毎日でした。 行きたいのに行けない。 この鬱屈した気持ちはしかし、園生活に向けてのやる気を強くしたように感じています。 なぜなら休み中、「幼稚園で、おはようって挨拶できたらいいなぁ」との発言が子供の口から出たのです。 そして休みが明け、幼稚園が始まると、さっそくその想いは現実のものと

人一倍敏感な子どもの子育て #14 室内でできること~親編~

学校再開もつかの間、再び休業になってしまいました。 唯一、毎週の楽しみにしていた図書館通いも、ゴールデンウィーク中の閉館が決まり、ますます我が家は引きこもりモードです。 そこで、徹底的にひきこもるため、図書館でこんな本を借りました。 ドール遊びにはまっている娘。 こういう服を買うと結構高いので、ならば作ってしまおう、というわけ。 (てづくりドール服の本があるもんですねぇ) とにかく家にいるばかりなので、親のほうも子供に付きっ切りでは気がめいりますから、何とか気晴らしし

人一倍敏感な子どもの子育て #13 室内でできる遊び ~長い春休みを振り返りつつ思うこと~

3月2日から小学校の一斉休校。事実上の春休みがそこから始まりました。 夏休み並みに長いこの休み。 我が家は、私が日中家にいるので、自宅で四月上旬までの約一か月間、過ごしてきました。 親が落ち着いていることが大事  子どもと一緒に過ごす、一か月。子どもが毎日家にいる生活。 親である私の息抜きとしては、図書館で本を借り、そちらを読むことで日中を穏やかな気持ちで過ごしています。 (創作活動は集中力が必須なので、今はお休みですかねぇ。英気を養っています) 運動は大事、というこ

人一倍敏感な子どもの子育て #12 幼稚園でしゃべれない子を持つ親として

家出は活発なのに・・・下の子も年中が終わりに近づき、いよいよ年長さん。 ということで幼稚園でも「小さいぐみさんのお世話をしてあげましょう」とか「自分のことはできるようになりましょう」とか、園では先生たちが子供たちのやる気を促し始めています。 年少の時からほとんどしゃべれない下の子。 早生まれで小さいこともあり、周りが妹のようにかわいがってくれるのですが、自分から言葉を発することが難しいようで(本人曰く、恥ずかしい)、友達とのコミュニケーションはもっぱら「笑顔」と「うなずき

人一倍敏感な子どもの子育て #11 子供が寝込んだとき・・・

一年ぶりに、下の子が高熱を出して寝込みました。インフルエンザだったのですが、久々だったのでてんやわんや。 とりあえず、山は越えたので、この一週間の出来事をまとめたいと思います。 兄は成長する敏感な上の子。小学一年生ですが、このごろしっかりしてきたなぁと思っていたら、下の子の看病に疲れている私を見かねてか、晩御飯の手伝いをしてくれるといって、やってくれたのです! 寝不足の母(私)は、感動のあまり泣きそうに。 敏感だからこそ、こういったピンチを察して、自分なりにできることをや

人一倍敏感な子どもの子育て #10 母親の影響力について考える

これまで子どものことをテーマに書いてきましたが、その子供を教育するに当たって、自分が母親と同じことを繰り返さないためにはどうしたらいいか、ということについて考えていきたいと思います。 母親の言葉や振る舞いが子供の生き方や性格を決めるノートの自己紹介でも触れていますが、少し前まで本当に超ネガティブ思考人間でした。 自分のことが嫌いで、自分の才能も認められませんでした。人の目を気にして何もできないのは今でもそうですが、なぜそうなったのか、ある本との出会いではっきりと分かったので

人一倍敏感な子どもの子育て #9 「作る」を一緒に楽しむ暮らし

自己紹介でも書いていますが、私は何でも(子供服、子供用のぬいぐるみ、小説、メッセージカードなど)作るのが好きです。それを見ているせいか、子供も、ブロックや積木などを組み立ててオリジナルの作品を作っています。 おいしいものが食べたい、食べさせたい特に最近、私がこだわっているのが料理です。 得意ではないのですが、こと子供が生まれてからは手作りのものを食べさせたい、という思いも強く、離乳食も当時はかなり頑張って作っていました。 でも、頑張りすぎて続かなくなりました。乳幼児のお世

人一倍敏感な子どもの子育て #8 競争は必要か?

先日学校で、学級の親子が集まっての懇談会がありました。 親睦を深めたり、体を使ったりする機会にしようという趣旨のものでした。 そこで行われたのが、クラス対抗競争。 クラスごとの親子で競うわけですが、問題はここです。 親子や、級友と楽しく過ごす時間であればよいはずなのに、「競争」することで一体何が生まれるでしょうか? 級友が「敵」になる結論から言えば、級友が「敵」になります。ライバルではありません、敵です。 勝つと嬉しいですよね。それはなぜでしょうか? 相手を見下せるか

人一倍敏感な子どもの子育て #7 極度の緊張やストレスから起こる、心因性頻尿について

今回は、心因性の頻尿についてのエピソードを書いていきたいと思います。 結論から言うと、一過性なのでちゃんと元通りの生活に戻れます。 ただし、それには忍耐力が必要です。 我が家では以下のような段階を経て克服しました。 お悩みのママさんの参考になれば幸いです。 原因は過度のストレス?子どもをお持ちの方はよくわかると思いますが、トイレに行けるタイミングでは「いかない」「大丈夫」というものの、少し経ってから「やっぱりおしっこしたい!」なんていうことはよくあることですよね。 ドラ

人一倍敏感な子どもの子育て #6 自己肯定感について考える

これまでは主に、HSCのわが子について記事にしてきました。 今回は、HSPである私自身のことについて触れながら、自己肯定感の育み方をまとめていきたいと思います。 従順な子ども時代とにかく私の母親は「あれはダメ!」「これしなさい!」できないと、最後にはゲンコツ!という教育の仕方でした。おそらく自分自身、そのような教育を受けていたのでしょう(昭和という時代がそうだった、といえばそうなのかもしれませんが)。 おかげさまで、私はモノを言わない子供になりました。とにかく、親の存在

人一倍敏感な子の子育て #5 子供(相手)は期待通りに動かないと再認識する

先日、下の子の運動会がありました。 家では練習の様子や歌を披露していたので楽しみにしていたのですが、まぁ、予想通り、本番では発揮されませんでした。 比較しない主人はひどくがっかりし、「なぜやろうとしないのか」としばらくの間ご立腹のようでした。 その気持ちは分かります。私も、楽しみにしていたので、他の子と同じように可愛い演技を披露してくれたら、との思いがありました。 ですが、落ち着いてからよく考えてみました。 「そうだ、他の子と比べてはいけない!」 他の子が同じ学年