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チェック柄が似合わなくなった大人も楽しめる。綾シリーズ販売開始

いつからか、チェック柄に手が伸びなくなりました。可愛いイメージが強すぎて、歳を重ねるごとに似合わなくなっていくのです。
でも秋冬は服が地味になる分、小物で色や柄を楽しみたいですよね。そんな大人の方々のために誕生したのが、今回の綾シリーズです。

鋭く交差した細いラインと、柔らかな曲線のフレーム。
色味による重厚感と、透かし模様による軽やかさ。
これらの対比により、様々なテイストの洋服に合う様にデザインしました。
『綾』は斜めに交差する模様を意味するそうで、今回のデザインにぴったりだと思いました。
大ぶりで存在感たっぷりなのに、イヤリング金具を除いた片耳は約0.6g。着けているのを忘れる軽さに仕上がっています。

ここからは制作時の工夫した点などの話になります。

紙を重ねて制作しているのですが、これだけ細い線だと制作段階でも色々な工夫が必要でした。

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パーツは7つのレイヤーに分かれています。
このような設計にしたのは、強度を持たせるためと、見た目を美しくするためです。

強度を持たせるためには紙を重ねなければいけませんが、まず背景部分のカット方法で苦戦しました。
最初は交差模様そのままを1枚の紙にカットして、それを二重にすることを考えました。
しかし、これだけの小さな四角を沢山切り抜くとなると角がちゃんとカット出来ていないことが多く、汚い仕上がりとなってしまいました。
そのため、1枚から切り抜く部分はできるだけ単純化し、かつ強度を持たせることができる様なパターンの組み合わせをいくつか試し、背景部分の3つのレイヤーが出来上がりました。

交差模様部分はフレーム部分とは違う色にしているため、単純に紙を重ねてしまうと真横から見たときに色が混在して汚くなってしまいます。

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上の写真は試作段階の写真ですが、フレーム部分の濃い青色と、交差部分の明るい色が重なり、横から見ると美しくないです。
そうならないように交差部分の紙はフレームより内側で終わる様にカットしました。
それだけだと交差部分のレイヤーの厚み分、フレーム部分が浮いてしまいますので、フレーム部分から交差部分をカットしたギザギザなフレームレイヤーを作りました。

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最後にフレームのレイヤーを重ねて完成です。

これだけ細い線を使ったデザインだと、いくら慎重に接着したとしてもズレは生じてしまいます。
そのため、背景レイヤーよりも手前のレイヤーの方が若干線を太くしてズレが目立たないようにしてあります。

また、接着時やコーティング時などに紙が水分を吸って反ってしまうので、その度に分厚い本に挟んで真っ直ぐにする工程も必要でしたし、交差模様部分にはみ出てくる接着剤を綺麗に取り除く工程も必要で、細い線を採用したことによって必要になる工程がいくつかありました。
でもその分、美しく個性的なデザインに仕上げられたと思っています。

今回は今までとは全く違う手法で制作しました。
そのことについて色々と葛藤したこともあり、そのことは別の記事で書きたいとお思います。

綾シリーズはBASE本店にて販売中です。


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