見出し画像

読書報告と「南北朝武将総選挙」

こんばんは。いたるです。
お盆、いかが過ごされましたでしょうか。
お住いの地域、帰省先等によっては台風の影響を受けて、大変な思いをされているかと思います。お見舞い申し上げます。
私は仕事と自身の親族と仕事関係の初盆参りをしながら、比較的ゆっくり過ごしました。本格的に仕事の始まる、明日16日がとにかく億劫です。
今日は、この一週間の読書報告等と、楽しく参加しているイベントについて投稿します。


直近の読書報告

比較的休みがあったため、積み本消化に着手しました。が、書架からちょこちょこ取り出して読むので、読みかけの本を増やしてしまっています。
読み終えた作品を紹介します。
・雪花の虎 1~9巻
 東村あき子さんの漫画。上杉謙信女性説をテーマにして、女性上杉謙信の一代記。10巻完結。
 日本史好きの先輩とお酒を飲んでいた時に勧められて、購入しました。10巻は入手次第読みます。

・ヘルドクターくられの科学はすべてを解決する!! 1~2巻
 惚れ薬からうそ発見器、タライの落とし方まですべて科学で解決してしまう、科学ギャグマンガ。化学と数学で留年しかけた私でも楽しく読むことができました。5月に久留米大学で行われ、私も一箱古本市店主として出店していた「KURUME BOOK CAMPUS」で他の出店者さんから購入していました。

・応天の門 19巻
 菅原道真と在原業平のコンビが闇深い平安京でおこる事件を解決していく平安クライムサスペンス。今回の事件の背景には、宮廷内の権力闘争が見え隠れし、クライマックス(と思われる)応天門の変に向かって話が進んいるのかなと思っています。様々な事件を通して登場人物、当時の政治状況等を丁寧に描いていくことを面白いと感じています。
 数年前にジュンク堂でたまたま見つけて購入して以来、コミックスで追いかけています。

・空洞のなかみ 
 「ゴロ~♪」でお馴染み、俳優松重豊さんの短編小説&エッセイ集。文章があの親しみある声と語り口で脳内で再生される楽しい時間でした。松重さんのことをあまり存じ上げませんが、身長たか!とかゲームするんだ、とか少し近づいたような気になりました。
 こちらも「KURUME BOOK CAMPUS」で購入しました。西日本新聞社の方で「記者の本棚」として陳列されていました。人事異動等で取り残された本たちのようで、本の多い職場でしょうしなんだか想像ができて、いい調達&出店方法だなと感心しました。

Webイベント「南北朝武将総選挙」

空前の南北朝ブームの到来

ちょうど8月上旬から、室町時代に詳しいYuteberの「右京太夫政元」さんが「南北朝武将総選挙」という投票イベントを行われています。タイトルのとおり、日本の南北朝時代で活躍した武将・公家・親王を対象にした人気投票です。票を投じる都合で、対象は戎光祥出版さんの「南北朝武将列伝」北朝編・南朝編に立項されている人物に絞られています。
 実は今年は空前の「南北朝ブーム」が到来しています。火付け役は、週刊ジャンプで連載されている「逃げ上手の若君」とアニメ化だと考えています。また第169回直木賞を受賞した「極楽征夷大将軍」も、室町幕府初代将軍、足利尊氏が主役でした。このように小中学校の歴史の授業では文化史ばかりに注目される室町時代、その前にわかりにくい南北朝時代への関心が高まっていて、今回の企画はそのようなブームに「乗っかった」もののようです。私は3年ほど、政元さんの配信を楽しんでおり、今回も嬉々として参加しています。投票に際し、政元さんは対象人物を10時間以上かけてLive配信で紹介されています。「南北朝武将列伝」が住んでいる県立図書館にあることは知っていたため、読んでいます。live配信は家事掃除をしながら楽しみ、後ほど書籍で補完する念の入れようで、今回の投票に臨みました。

私の投票

対象の人物から3名を選び、1~3の順位をつけて選考理由とともに投票するもの企画。私が票を投じたのは3名はこの人物たちです。
3位 細川清氏
2位 足利尊氏
1位 懐良親王

3位 細川清氏は北朝側の武士で、最先鋒として戦火を上げ続けたものの、権力闘争に敗れ、それまで戦っていた南朝に下り、最後は同族の細川頼之に打たれるという人物です。その生きざまは今回の企画で存在を知りましたが、気骨ある武士が時代の流れのなかで、自分のやり方を貫いていく雄々しさと悲哀を感じ票を投じました。

2位 足利尊氏は言わずも知れた、初代室町幕府征夷大将軍。私は初めて見た大河ドラマが尊氏主人公の「太平記」であったため、貴公子然とした真田広之さん演じる尊氏が好きでした。私の住む九州に落ち延びて再起をはたしたことから、九州にも縁があります。多々良浜の戦いで尊氏に敗れた武将、阿蘇惟直の墓が佐賀県でもっと高い天山山頂になるなど、尊氏の生きた時代との現在のつながっていることを感じる遺構もあります。この企画では外せないと思い、尊氏を選びました。
 

阿蘇惟直の墓(天山山頂 2023年撮影)

1位 懐良親王
1位には、後醍醐天皇の皇子で征西将軍宮として菊池武光とともに一時期、佐賀を含む九州を制した懐良親王を推しました。
私と懐良親王の出会いは、北方謙三さんの歴史小説、武王の門でした。
北部九州が主な舞台で、三養基、小城、波多津、唐津など佐賀県の地名、関係する人物も多数登場します。「宮の陣」や「太刀洗」などの関係する地名、筑後川の戦い古戦場、高良山などの遺構もあり、読後に「聖地巡礼」、訪問もしました。幼い天皇の皇子が九州にきて、地元武士を束ね一時は九州を席巻するドラマチックさ、馴染みのある地域が舞台で現地に足を運ぶことができること、中国、朝鮮を視野に入れて北部九州の地政学的な立ち位置を知ることができたこと。このような理由から、武王の門は好きな作品で、主人公である懐良親王を推しました。
また、「南北朝武将列伝」内では、懐良親王が九州の争乱は自分が原因であること、出家を望んでいることが願文や和歌からわかるとしています。自らも戦にでる勇猛さと繊細な内面の両方が懐良親王の魅力だと思っています。
そのため、今回大本命の足利尊氏を退けて1位としました。

投票は8月17日(土)まで ぜひ参加してみませんか

「南北朝武将総選挙」は17日まで応募を受け付けています。上記の政元さんの武将紹介live配信はアーカイブもありますので、参加してみませんか。
開票発表は8月24日(土)のようです。

おわりに

取り留めのない話になってしまいました。
好きなものについて語るのは楽しいです。自己満足の極みです。
長文となりましたが、読んでいただきありがとうございました。
次回も読書報告か、私が恋するイタリアに心ひかれた女性たちについて投稿したいと思っています。

それと、10月27日(日)に行われるブックマルシェ佐賀一箱古本市への出店が決まりました。仕事が入る可能性もありますが、ぜひ出店したいと思っております。準備情報も少しお話させていただくかもしれません。お付き合いください。

ありがとうございました。
明日からの日常、頑張りましょうね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?