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縦ではなく横の時代

私も一応マネジャーをさせてもらっているが、自分のメンバーを部下と呼ぶことはなくなった。

「うちの部下が・・・」と普通に呼んでいたこともあったが、今は意識が変わって普段から呼べなくなった。

ただ役割が違うだけ、今は本気でそう思う。

上だから偉いではなく、上だから責任が重い、それだけである。

マネジャーにはマネジメントの役割があり、
プレイヤーには与えられた目標にまい進する役割がある。

その目的は一緒なのでOne Teamで動く。

なので別に上下は関係ないな=上下関係はないな、とあるとき気づいた。

山登りの例

山登りで例えると、頂上に行くことが共通の目的であれば、マネジャーは先にルートや天候を下調べしたり、装備の配分、各メンバーが一番動機が高い状態で登れるような仕掛けを作ったり(時間制限、報酬準備)、道選びの提案をしたり(人によっては景色、日陰が多いことを好むなど)、必要であろう給水スポットを地図に書いて渡しておいたり、途中の「大丈夫?」の声掛け・体調チェック、時にエールを送り、ややチャレンジになりそうな岩場スポットも体験してもらったり、さらに次に登れそうな山も計画する。

メンバーの数だけ準備、サポートする。

そしてそれをしおりの中にさりげなく伝えて欲しいメンバーと、明確にFeedbackを好むメンバー、完全に1on1で安心した空間で質の高い対話ができるメンバーもいる。伝え方やタイミングも工夫が要る。

これらを能力開発計画と呼ぶ。(またの機会に深く話したい)

その昔に求められたマネジャーなら、自分が山に一番精通しており、ミスもなく、準備も完璧、メンバーへの指示は的確、当日もついてきなさい!と無理してでも先頭を歩く人間が理想だったかもしれない。

今やマネジャーやリーダーが必ずしもトップを歩くとは限らないし、それだからついていく理由にはならない。

縦ではなく横の時代になっている。

最近つくづく思う。


特に20代~30代のビジネスパーソンに、昔の縦割りのやり方をするとストレス耐性、タフネスの観点からただつぶれていく。私も苦い経験がいくつかある。

どこかの書籍で誰かが言っていた。「今の中間管理職は一番辛い。というのも自分自身はまだ上の世代から縦割りの指示が落ちてきて、ただそれと同じことを自分のチームメンバーにするとメンバーからは何かしらのハラスメントだと訴えられる」と。

『もうここまで共感してもらえたらいいや』

そう思えて、あるとき縦から横に舵を切った。


それでは、横でどう向き合うか

個人的に意識していることが3つある。

1.役割で話し、話させる

マネジャーにも「プレイング」「プロジェクト」「ゼネラル」「エリア」と頭を変えると責任の範囲や重量も変化するので一概に言えないが、私は横目線で自分の役割に徹して話すと余計なストレスを感じにくくなった。『自分は今この目的に到達するためにLeadしているだけ』そう思いながら役を演じる。そして「〇〇さん、ぶっちゃけ今これをきいてどんな心境?何か思い浮かんだアイデアあるかな?」なるべく質問してメンバーに語ってもらう。

2.Vulnerability(脆弱性)を見せる

人間完璧でもないし、メンバーに変な理想を描いてもらっても困るので私は自分の弱みはあえておっぴろげて出す。ただ単に出ちゃうときもある笑 始めから雲の上の存在とか思っていないだろうが、自分から気持ちよく落ちてきて「ごめん、間違えた!」と横に近づくことである意味、安心感にもなると思っている。※やりすぎるとメンバーから信用を落とすことも経験済み😅

3.共有する

これまでどうしても上から情報・指示を落とすという意識でいたが、メンバーに必要だと思われる情報はどんどんShareする。メンバーのBest PracticeもShareする。それぞれ得意分野があるので、もしその情報にプラスアルファしてくれた他のメンバーがいたら、そのメンバーからShareしてもらい、Creditを渡す。私とメンバーの横関係も大事だが、メンバー同士の横関係も重要。


まとめ

今やマネジメントも縦の時代から横の時代。

自分の意識が横に変わってきたというお話でした。

もし「私は斜めスタイルよ」という方がいらっしゃったらコメントください🤗

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