安田記念 2024 レース回顧
セリフォスを本命◎にしていたため、馬券は不的中。それにしても、ロマンチックウォリアーが強かった...。
⚫︎ラップタイム
ソングラインが勝利した2022年と同じ勝ちタイムでラップ構成も近しい。想像よりも速い決着となったが、9Rの2勝クラス2000mの勝ちタイムが1:58.7だったことを考えると、このくらいの時計は妥当と言える。
中盤11.9-12.0と緩みラスト3Fの上がり勝負。ナミュールが出した上がり3F最速は32.9、一方2022の上がり最速は32.6。ナミュールとロマンチックウォリアの着差は0.1秒だったので、もし良馬場開催でナミュールが2022と同じ上がり最速32.6を出していれば勝ち馬になっていたかもしれない。
今年は雨のせいで馬場が少し緩んでいたため、ナミュールの上がり32.9は限界と思われる。ナミュールより後方にいた馬にとっては物理的に厳しいレースとなった。
⚫︎各馬の回顧
1着ロマンチックウォリアー
好スタートから先行する競馬。直線でも上がり33.4を使ってまとめており、文句無しの競馬。この馬場で5.6番手から上がり33.4を使われると、後ろの馬にとっては勝ちようがない。日本の高速馬場にも対応し、改めて能力の高さを証明した。
残り4Fあたりまで典さん騎乗のステラヴェローチェに締められていたが、前を走るフィアスプライドが左に寄ったことで進路が開くと、そこから一気の加速して、他馬を寄せ付けなかった。
マイルは適性ど真ん中ではないはずなので、マイルでこの馬に勝てないとなると、正直日本馬で太刀打ちできる馬がいるのか怪しくなってくる。次走は宝塚記念との情報がある。中距離に戻ることでさらにパフォーマンスを上げる可能性が高い。阪神2200mということで、トリッキーなレースになりやすいので、展開のあやで負けることはあるかもしれないが大崩れはしないはず。
2着ナミュール
ヴィクトリアマイルでは豪快に出遅れたが、流石の武豊騎手。今回も若干出負けしたものの、大幅にスタートを改善。
そのあとのリカバリもはやく、1コーナー前までに少しポジションを上げて先行集団を見る形でレースを進めることができた。
4コーナーでは前走詰まった反省を踏まえて、最初から外を狙って回っていることがわかる。
あとは持ち味の末脚を活かすだけ。上がり最速の32.9を使って追い込んだものの、勝ち馬が強く2着まで。雨が降って緩んだ馬場の中、上がり32秒台を使っていて、能力は出し切った印象。勝ち馬を褒めるべき。
ドバイ1800mでも好走しているように、生粋のマイラーというよりは中距離寄りの馬なので、中盤少し緩むレースの方が合う。ダノンキングリーやサリオスと同じく毎日王冠に出れば買いたい。京都のマイルCSも中盤一度緩むので適性と合うのだろう。相手次第では2連覇も期待できる。
3着ソウルラッシュ
特に不利もなく能力は出し切った印象。過去3回走った中でも今年が状態が1番良く、上がり33.1も過去最速。勝つためには、馬場がもっと渋らないと厳しいか。東京だとキレ負けしてしまうので、京都のマイルCSの方が間違いなく合う。
4着ガイアフォース
跳びが大きいタイプで、菊花賞でも内枠で窮屈になってしまっていたこともあり、今回の内枠もマイナスと判断して買い目からは外していた。
ハイペース天皇賞秋で5着、フェブラリーSで2着と好走しているように、スピードの持続力に強みがあるので、今年のように中盤緩んでラスト3Fの上がり勝負になるとやや分が悪い。それでも4着に粘れたのは雨のおかげで他馬のキレが削がれたため。
例年のように中盤締まる安田記念の方がこの馬にとってはプラス。来年もう一度チャレンジしてほしい。
5着セリフォス
後方からレースを進めていたが、川田騎手としては最初から直線の末脚を賭けていたのだろうか。
先行する競馬もできるだけに、今回抑えたのは折り合いをつけるためと推測しているが、どうなのだろう。そこの意図がわからなかった。
直線で末脚を活かす競馬をし、上がり2位の33.0で5着まで。川田騎手のコメントにもあるように、良馬場であれば違う結果になったかもしれない。
京都のマイルCSよりは東京・阪神の方が合う。来年もう一度良馬場で見たい。
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